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作者:春日みかげ,深井涼介 , みやま零
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-17(富士见书房)
价格:¥640 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:織田信奈の野望 全国版 天と地と姫と(1)
代购:lumagic.taobao.com
天と地と姫と 1 上杉謙信 龍の誕生 織田信奈の野望 全国版 天と地と姫と 1 上杉謙信 龍の誕生 織田信奈の野望 全国版 春日みかげ 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次 第零ゼロ話 川中島の霧 第一話 越後の毘沙門天(一) 第二話 越後の毘沙門天(二) 第三話 越後の毘沙門天(三) 第四話 越後平定 第五話 越後守護代 第六話 真田と猿飛  あとがき 「あの頃の信奈」 巻ノ一 「尾張の吉」  第零ゼロ話 川中島の霧  それがしの名は山本勘助、法名は道鬼と申しまする。  生まれは三河牛窪の足軽の子でございました。偏屈者ゆえに故郷を追われたのちは、信濃の「山の民」となり真田幸隆どののもとで忍びの仕事などをして食いつないでおりましたが、片足を痛め片目を失って槍働き忍び働きがともに望めぬ身体となって以来は、天下を采配する「軍師」となるべく諸国を流浪しておりました。  以来、築城の達人に──特に山城の縄張りにおいては右に出る者がおらぬ実力者となり、天の星の動きから人間の運命を占う「宿曜道」をも学び申したが、低い身分、偏屈な性格とこの容貌のために長らく不遇をかこち、生涯を流浪のまま終えるはずでございました。  ところが、われらが御屋形さまと出会って以来、それがしは御屋形さまに「鬼謀の軍師」として見出され、以来、畏れ多くも戦国最強・武田軍の軍師を務めておりまする。  しかし──その御屋形さまの運命が、今、未来なき袋小路へと陥っておりました。  時は、第四次川中島の合戦。  処は北信濃、善光寺平の南に広がる川中島。 「毘」の軍旗を掲げた軍神・上杉謙信率いる越軍と、それがしがお仕えしてきた御屋形さま・武田晴信こと信玄さま率いる武田軍との戦いは、これが四度目。  秋風が吹きすさぶ霧の川中島の夜は、人々の体力を削ぎまする。  連年、得るものもなく、かつ飽くことなく戦ってきた両軍の将兵ともに疲労の色濃く、われらが御屋形さまは海道に出て港を手に入れ上洛軍を興すという悲願をいまだ果たせず、不敗の上杉謙信とて関東管領として関八州に義と秩序を再興するという使命を実現させることかないません。  戦国日ノ本史上に名高い二人の姫武将。その