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作者:高樹凛,Nyoro
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-10-07(ASCII Media Works)
价格:¥630 原版
文库:电击文库

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魔法と夜のウォンテッド!   第一章 異種王の帰還 The Return of Lord Vampire.  ──幻想図書館所蔵『魔法都市の吸血鬼』より抜粋。  開国の頃、英国イギリスによる魔術の伝来と共に異国よりやって来た赤き異種の王。  その性質は凶悪にて残虐。  膨大な魔力と強靭な肉体の前に、無数の罪なき者たちが生贄とされた。  魔法都市は恐怖によって支配され、流れる血は夜空を真紅に染めたという。  しかしその圧倒的な力に立ち向かった魔術士たちがいた。  多くの犠牲と共に、奇跡的に吸血鬼はこの魔法都市横浜の地に封印されたのだ。  そして『夜を統べる者』と呼ばれ恐れられた悪の吸血鬼は、今も眠り続けている。  その封印は絶対に解いてはならない。  横浜を血と恐怖で占領した彼の者の封印は、絶対に解かれてはならないのだ。  絶対に、絶対に解いてはならない。そう、絶対に。  ────絶対に。 「よくぞ我が封印を解いた!! 人間!」 「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」  それはグリムフォード魔法学院の地下、進入禁止区域。  目の前に立ちふさがるは、真紅の瞳。  突然の出来事に九条翔馬は腰を抜かしていた。  え、なに、なにこれ?  どうなってるのこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?  わ、訳が分からねえよ! 一本道でやってきた学院地下の謎の部屋。その全面に描かれていた魔法陣が突然光り出したと思ったら、白髪で赤い目の女の子が……きゅきゅきゅ、急に! 「ずいぶんと驚いているようだな。もしや、意図してここへ来たわけではないのか?」 「お、お、お前は、だ、誰なんだよ!?」 「我は……異種の王」 「……異種の王? それって確か……きゅ、吸血鬼のこと………だよな」 「本当に何も知らないようだな。どうやらずいぶんと長い時間が経っているようだ」  ボロボロの黒いマントを揺らしながら、吸血鬼は告げる。 「我は、お前の先祖によってここに封印されていたのだ。よって封印者の一族にしか我を解き放つことはできん。要するにお前は、我が仇敵の血を引く者ということだ」 「そ、そんなこと急に言われたってワケが分からねえよ!!」  慌てふためく翔馬に対して、吸血鬼はあくまで薄い笑みを浮かべながら続ける。 「だが、かけられた封印は一