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作者:若桜拓海,村上ゆいち
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-10-02(Hobby Japan)
价格:￥638 原版
文库:HJ文库
丛书:異世界創造の絶対神(1)
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異世界創造の絶対神1 目次 序章Ａ 序章Ω １．大いなる帰還 ２．黒と白の天使 ３．レムルスの風景 ４．ライトサイド、ダークサイド ５．三度目はない 終章Ａ 終章Ω 序章Ａ 　僕は囲まれていた。 　殺気立った五人の男に包囲され、いまにも攻撃されようとしていた。 「なあクソガキ、口は災いのもとだって教わらなかったのか？」 「すでに死ぬほど後悔してるだろうが、これからもっと後悔することになるぜぇ？」 「ほらほら、小便ちびりながら泣きわめいて許しを請いてみろよ」 「でも許さねえけどな！　ギャハハハッ！」 　彼らは下卑た笑みをうかべ、まずは言葉で僕をなぶってくる。 　そこにあるのは、自分たちが絶対的な優位に立っているという確信。 　僕が弱者で自分たちが強者だと、信じて疑っていないのだ。 （ま、無理もないか） 　言動こそ頭の悪い不良チンピラそのものだが、彼らは赤系のマントを羽織り、ツヤツヤの軽鎧ライトアーマーを身につけている。衣服につかわれている布も上等なものだ。 　そう、これでも彼らはレムルス教主領の主戦力レギオンたる『騎士』なのだ。 　レムルスの秘法『血の契約』の恩恵により、常人をはるかに上回る戦闘力を持つ騎士。 　その肉体は通常の何倍にも強化され、彼らの固有技能たる『剣技アーツ』は岩をもたやすく両断する。 　対して、この僕・天霧シンはというと―― 　わけあって、いまは彼らと同じく騎士剣を手にしてはいる。 　が、自慢じゃないが、僕に武道の心得はまったくない。 　それどころか現代日本にいたころは喧嘩の一つさえしたことがなかった。 　この格差。たとえるなら、昇竜拳すらだせない格闘ゲームの素人が世界チャンピオンのプロゲーマーに挑むようなものである。 「――まったく、なんて哀れなんだろうな」 　僕のつぶやきに、騎士たちが「あァん？」と眉をひそめたので、 「ああ、勘違いしないでくれよ。いまのは自分に対してじゃない。あんたたちに言った言葉だからな」 「は？　な、なんだってぇ？」 「だから――あんたたちが哀れだと言ったんだよ」 　憐憫の微笑をつくって、僕はつげた。