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作者:杉原智則,Nidy-2d-
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-10-02(角川书店)
价格:¥3564 原版
文库:角川Sneaker文库
丛书:聖剣の姫と神盟騎士団(6.5)
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聖剣の姫と神盟騎士団 全6巻 【合本版】 聖剣の姫と神盟騎士団アルデバラン 全6巻 杉原智則 角川スニーカー文庫  目 次 聖剣の姫と神盟騎士団Ⅰ 聖剣の姫と神盟騎士団Ⅱ 聖剣の姫と神盟騎士団Ⅲ 聖剣の姫と神盟騎士団Ⅳ 聖剣の姫と神盟騎士団Ⅴ 聖剣の姫と神盟騎士団Ⅵ 聖剣の姫と神盟騎士団アルデバランⅠ 杉原智則 角川スニーカー文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  Contents 序章 一章 小悪党とお嬢さま 二章 賢者の塔 三章 完全攻略の秘訣 終章  あとがき ~盲いた吟遊詩人の詩~ 疾風の伝説を聞かせよう。 聖剣団初代団長が髪なびかせながら小高い丘の上に立つとき、 そのまなざしになにを見つめているかを教えよう。 右の肩に飛び乗って、まるで道先案内人を気取るように首をのばしている 竜の子アイアネスが、その耳もとでなにを囁いているかを伝えよう。 ジョッキは置かなくて構わない、背筋をしゃんとのばす必要もない、 ご同輩、酔いどれながらでも横になりながらでもいいから、 しばしこのしわがれた声にゆったりとつきあってくれないか。 彼らがわれらに残してくれたものは、つまるところそうした時間に ほかならないのだから。  序章 (ふてぶてしいガキだ)  と、その兵士が思ったのも無理はない。  薄暗い土牢のなか、少年はど真んなかに腰を落ちつけて座っている。肩よりやや長く垂れさがった髪を搔き、肩を搔き、背中を搔いて、それにも飽きるとぼんやり中空を見あげている。  これからの身の上を案じて、悲嘆に暮れているふうにも絶望しているふうにも見えない。かといって、すべてに諦めをつけて考えることをやめてしまった、というのもちがう。  表情に余裕がある。敗戦した直後、敵陣営に囚われてしまった身だというのに、今日も、明日も、そして当然明後日も、自分はなにひとつ変わることなくお天道さまを頭上に迎え、飯を喰って、日没とともに眠るのだ、という顔をしている。 「おい」  あまりに腹が立ったので、兵士は去り際にそんな声をかけた。 「いまに、お仲間がじゃんじゃん運び込まれてくるぞ。今夜は手足をのばして眠るというわけ