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作者:内田弘樹,比村奇石
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-17(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库

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機甲狩竜のファンタジア 機甲狩竜パンツアーヤクトのファンタジア 内田弘樹 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 序章 王国暦四三五年四月二〇日 第一章 アーネンエルベ狩竜師学校──王国歴四三四年三月三一日 第二章 騎士対戦車 第三章 機甲狩竜の流儀 第四章 暴竜種 第五章 クラッシュ・オブ・モンスターズ 終章 絆を紡ぐもの  あとがき 序章 王国暦四三五年四月二〇日     1  月のない闇夜の空の下、オレンジ色に揺らめくものが地上にあった。  巨大な炎が広がっている。  炎の中に、焼かれ、煙を上げ、崩れ落ちていくものがあった。  城壁に囲まれた、大きい街だった。  街を鉤爪で容赦なく破壊し、上空を翼で飛翔する、巨大な生物の影がいくつもあった。  竜──暴竜種だ。  聖イシュトバーン王国第三の都市として栄え、そして王都の前門として、幾多の敵を阻んできたシグルは、多数の暴竜種の襲撃により、灰塵に帰しつつあった──。  幸い、避難勧告が早めに出されたため、ほとんどの市民は襲撃に先んじて脱出を開始していた。  だが、一部の人々はまだ市内にあり、暴竜種の追撃の中、過酷な脱出を強いられていた。  今も、街並みを背後に、路上を必死に走る幼い兄と妹の姿がある。  親とはぐれてしまったらしい──兄は妹の右手をしっかりと握り、まっすぐに駆け続けている。妹も左手に人形を抱えながら、泣きそうな表情でそれに続いている。  しかし、暴竜種の中の一匹が、ついに路上を走る兄妹に狙いを定め、急降下を開始した。  風を切る甲高い音。口元には鋭い牙が無数に生え揃っている。 「お兄ちゃん!?」 「わかってる、急げ!」  けれども、暴竜種の飛翔速度に敵うはずもなく、瞬く間に距離が詰まる。  そして、その牙がふたりの背中に触れようとした瞬間──。  暴竜種の頭部が、炎とともに爆散した。 「あ、ああ……」  茫然とそれを見つめるふたり。  頭部を失った暴竜種はそのまま地表に激突、数秒ほどもがいた後に動きを止める。 「君たち、怪我はないか?」  背後からの声に振り向いた後、さらなる驚