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作者:弁当箱,巖本英利
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-25(overlap)
价格:¥630 原版
文库:overlap文库
丛书:音使いは死と踊る(2)
代购:lumagic.taobao.com
音使いは死と踊る 2 目次 序章 第一章 覚悟の相見 第二章 悪の懺悔 第三章 朋輩の交差 終章 イラスト/巖本英利  待ち合わせ場所はAnonymousアノニマスアジトの入り口でもある例のカフェ。俺はいつもより気合いの入った服装でそこへ向かっていた。  兄貴の死から数週間が経って、すっかり俺は元の日常を取り戻しつつある。  薄情……というのだろうか。もういつも通りに振る舞う俺を見て、もしかすると周りの人達はそう思うのかもしれない。  自分で思うのは、いつまでも引きずってはいられない、ということだ。兄貴の死は確かに辛い。だけど、俺は兄貴を自分の選択の下敷きにした。切り捨て、自分を選んだのだ。だから今更引き返すことなどできないし、悔やむことは許されない。Anonymousアノニマスで生きていくと決めたから。  学校生活は表面上、楽しんでいる。  人間関係は少し変化した。俺は組織的な都合でロールと二人でよく行動するようになり、恒例のメンバーであった俺、弦気、大橋、凛の四人でのグループは、俺が欠けがちになっている。  日曜日。今日も、前までなら弦気達と遊んで過ごす休日になるはずだったが、俺にはロールと隣町まで買い物に行く約束があった。  あまり付き合いが悪いのもいけないと思うが、俺とロールが付き合っているという認識があいつらにはあるから、平日も休日も遊びに誘われることは少なくなった。  それは兄の死から間もないのに、遊びに誘うのはどうなのか、という、あいつらなりの配慮かもしれないが。  そんなことを考えながらカフェに着くと、俺は組織専用の方の携帯にメールが入っていることに気づいた。 『ごめん。ちょっと私の部屋まで下りてきて。面倒な人が来た』  面倒な人が来た?  どういうことだろう。まさか月離さんが帰ってきたとかじゃないよな。  もしそうだったら本当に面倒だけど……。まあ行ってみたら分かるか。  俺は携帯をポケットに入れる。そしてロールの部屋に向けて地下へと下りて行った。  ロールの部屋に着くと、そこにはロール以外に一人の女の子がいた。  ロールの部屋は酷く散らかっており、何やら戦闘した形跡が見られる。  テーブルは倒れ、ベッドもひっくり返っていて、壁にはいくつか穴が空いている。  俺はおそらくロールとバトったのであろう見知らぬ女の子に視線を下