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作者:迷井豆腐,黒銀
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-25(overlap)
价格:¥590 原版
文库:overlap文库
丛书:黒の召喚士(2)
代购:lumagic.taobao.com
黒の召喚士 2 偽りの英雄 目次 第一章 黒風 第二章 英雄 第三章 水国トラージ 特別編 アルカールの田舎騎士団 特別編 夢の終わり イラスト/黒銀  さて、祝宴が無事に閉幕し、3日が過ぎた。  宴は深夜遅くまで続き、翌朝の俺は二日酔いで酷い状態であった。先輩後輩問わず、冒険者仲間が酒を注ぎに来るのだ。この宴の主役である俺が断る訳にもいかず、飲んでは注がれ、飲んでは注がれを延々と繰り返してしまった。うう、まさか異世界で二日酔いになるとは……。  一方、愉快な仲間達はと言うと――。  エフィルの場合、この世界では15歳で成人となる為、法的には酒を飲むことができるのだが、どうも酒は苦手のようだった。終始ジュースを飲みながら、宴会中俺を気に掛けてくれていたそうだ。翌朝、宿酔の俺はエフィルの献身的な看病を受け、早い段階で回復することができた。  ジェラールはガンガン酒を飲んでいた。量的には俺よりも飲んでいた筈なのだが、酒を持ち越すことも無く翌日も朝から飲んでいた。理不尽な話である。ウルドさんと気が合ったらしく、2人で昔話に花を咲かせ、互いの武勇伝を語るなどしていたな。パーズ屈指の冒険者であるウルドさんと悪魔討伐の一翼を担ったジェラールの会話だ。若い冒険者は食いつくように聞き入っていた。  極めつけはセラだ。極度の甘え上戸、そして酷い下戸であった。宴が始まるや否や俺の所まですっ飛んで来て、「お酌してあげるわ!」と宣言。たどたどしくお酌してくれた……までは良かった。どうも酒をこれまで飲んだ経験がなかったらしく、俺が美味そうに飲む酒に興味津々。「セラもどうだ?」とセラに酒を注いでしまう。セラは一口飲むと一瞬で顔を赤くし、その吊り目気味の真っ赤な瞳をトロンとさせ……。後はご想像にお任せする。  一番困ったのは意外にもメルフィーナだ。メルフィーナは宴に参加できなかった為か、若干拗ねている。お前、神様がそんなことで拗ねるなよ……。 『拗ねていません。何時になったらあなた様が私を召喚できるようになるか、思案していただけです』  そんなこと言ったってお前、MP最大値強化スキル『精力』にポイント振っても召喚できないんだよ? 俺のMP2000超えてるんだよ? 『……あ』  どうしたよ。 『……神の職業持ちだと、必要魔力が数十倍に膨れ上がるのを忘失しておりました』  よし、神辞めろ。