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作者:橘公司,つなこ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-17(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:デート·ア·ライブ(15)
代购:lumagic.taobao.com
デート·ア·ライブ15 六喰ファミリー デート・ア・ライブ15 六喰ファミリー 橘 公司 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 第六章  バトル・オブ・コスモス 第七章  開かれた心 第八章  閉じられた記憶 第九章  忘却の外から 第一〇章 鍵と剣 終章   再会の時  あとがき 第六章 バトル・オブ・コスモス  一瞬でも気を抜いたなら、そのまま吸い込まれてしまいそうな漆黒の中に、数え切れないほどの星の光が輝く。  それは、夢でも見ているのではないかと疑うほどに幻想的な光景だった。  まるで天と地が逆さまになって、夜空の中に落ちたかのような感覚。  だがその表現も、あながち間違いとは言えなかった。  何しろ今五河士道がいる空間は、天高き空のさらに上、母なる星を眼下に置く場所であったのだから。  ──宇宙。  誰しもがその名を知り、誰しもがその存在を知り──しかしそのほとんどが足を踏み入れたことのない超越者の領域。  無論、地球上のあらゆる生物は、そこで生きることができない。生命活動に必要な酸素がないのはもちろん、通常大気圏によって遮断されている様々な宇宙線が、身体に直接影響を及ぼすからだ。  幻想的な風景とは裏腹に、生命を拒む死の世界。だが士道はそこに、宇宙服はおろか、生命を維持する装置の類さえ一切身につけずに浮遊していた。  とはいえそれも当然である。士道は観光や遊覧目的でこの宇宙空間にやってきたわけではない。  この生命無き空間に一人眠る、孤独な少女の心を『開く』ために、きたのだ。 「──六喰」  士道は、静かにその名を呼んだ。  六喰。星宮六喰。悲しきその精霊の、名を。  士道の前方の空間に、一人の少女がゆらゆらと浮遊している。身の丈を超えるほどに長い金髪に、星座のような裏地を覗かせる衣が、小柄な彼女に絡みつくように無重力空間にたゆたっていた。  あどけなさの残る貌にはおよそ表情と呼べるものがなく、美しい金色の双眸もまた、世の何にも興味を抱いていないかのように虚空を見つめている。 「──────ふむん」  六喰が、小さく息を吐きながら喉を鳴らす。 「うぬも