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作者:八奈川景晶,ちこたむ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-17(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库

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妹=絶滅したのです 妹=絶滅したのです 八奈川景晶 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  もくじ 序章  兄妹は絶滅したのです 一章  兄妹は仲が良いようです 二章  妹は武力で甘えるのです 三章  妹は財力で脅して甘えるのです 四章  妹は外交で脅して甘えるのです 五章  妹たちは出会ってしまったのです 六章  兄妹が一緒に仲良くご飯を食べるのは当然なのです 七章  妹の買い物にお兄ちゃんが付き合うのは当然なのです 八章  妹というのはお兄ちゃんを掌の上で転がすのです 九章  お兄ちゃんが妹と寝るのは当然です 十章  お兄ちゃんが妹のピンチに駆けつけるのは当然なのです 十一章 お兄ちゃんと妹は結ばれてしまったのです 終章  妹は諦めないのです  あとがき 序章 兄妹は絶滅したのです 『実は何十年も前から、男児の次に女児が産まれなくなっていた』 『お兄ちゃんと妹──そんな関係はずっと昔に絶滅していた』  そんな事実が判明してはや一ヶ月。  未知の伝染病か、遺伝子の突然変異か。  世界はこのまま、静かな暗殺者によって滅ぼされてしまうのか。  誰もが不安と絶望に陥った。  陥ったのだが──いともあっさりと騒動は収まった。  そもそも男児の次に女児が産まれないからといって、女児が絶滅するわけではない。  男児の次には男児しか産まれない──それだけだ。最初から女児ばかり産まれる一家があれば、男女比の不均衡は簡単に解消される。  そして女児ばかり産まれ続けるというのは、それほど珍しいわけでもなく、姉妹や三姉妹くらいならこの世にいくらでもいる。  事実、この数十年間の世界人口の男女比は拮抗していた。  誰かが死ぬわけでもない。誰かに被害が及ぶわけでもない。ただ兄妹が絶滅しただけ。  そんな真実が明るみに出ると、まるで旬をすぎたアイドルのように、この兄妹絶滅事件は忘れ去られていった。  なおも興味を持っていたのは、一部の物好きな科学者たちくらいだった。  ゆえに── 「お兄ちゃん、お醬油取って」 「ほれ」 「ん……ありがと」  実は世界で唯一の生き残りであると確認