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作者:椎月アサミ,蜜桃まむ(eden’sNotes)
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-02(讲谈社)
价格:¥540 原版
文库:讲谈社轻小说文库
丛书:V系バンドの王子様が実は学園一の美少女お嬢様なのは秘密にしてくれ(2)
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V系バンドの王子様が実は学園一の美少女お嬢様なのは秘密にしてくれ2 ご利用になるブラウザまたはビューワにより、表示が異なることがあります。 口絵・本文イラスト/蜜桃まむ(EDENS NOTES) デザイン/ムシカゴグラフィクス 編集/庄司智  Rosenkreutzローゼンクロイツがライブを成功させ、一つの危機を乗り越えた翌日、月曜日の昼休み。  うららかな陽ざしに包まれたクラブハウス棟の廊下を、俺──七音空詩は三〇四号室を目指して歩いていた。 「萌々たち、いるかな」  廊下に人影がないため気が緩んで、つい一人言を口にする。  三〇四号室は、この響愛学園高等学校の全校生徒の憧れであるお嬢様たち──百合園萌々、鈴森羽月、桜川舞の、秘密の花園だ。  部屋の中ではRosenkreutzのライブ映像を見たり、曲を作ったり、セットリストやライブの演出を考えたりと、三人が様々な活動を行っている。  彼女たちがヴィジュアル系バンドを組んでいるなど、誰が想像できるだろうか。 「しかも、あんなに格好良いとは」  昨日のステージで一緒に肩を並べた緋ヒ萌メ、月ル涙ナ、舞マ桜オの美しさと激しさ。  はちきれんばかりのフロアの熱気。  王子様のような三人と一緒に俺がギターを演奏し、ライブを行ったことが、今でも夢のように思える。  ほんの数ヵ月前の俺に会ってこのことを話しても、きっと信じないだろう。  そんなことを考えている間に、俺は三〇四号室に到着した。  ノックしようと拳を胸の高さに上げたところで、ドアが少し開いていることに気付く。 「きゃっ。や、やめてぇ舞ちゃん!」 「そんな風に言われたら、やめられませんわ」 「私も触っちゃおう。えいえい」 「は、羽月ちゃんまで~! ひゃぁんっ」  ドアの隙間から、萌々たちの声が漏れてくる。  華やかな響きは聞くからに楽しそうで、いかにも女の子らしい。  迂闊に邪魔してはいけない気がして、俺はひとまず、そっと中の様子を窺った。 「萌々さんたら、いつのまに、こんなにえっちな身体になったんですの」 「ねー。萌々の胸、確実に大きくなったよね。ここなんかほら、ブラからあふれそう」 「羽月ちゃんっ、そ、そこはだめぇ」  ドアの中の光景は、俺の予想の斜め上をいっていた。  俺は思わず、呆気にとられてしまう。 「いつまでも触っていたい柔らかさですわ……うふふ」 「ふにふにし