后退 返回首页
作者:久慈マサムネ,黒銀 , Hisasi
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-02(角川书店)
价格:¥603 原版
文库:角川Sneaker文库
丛书:魔装学園H×H(9)
代购:lumagic.taobao.com
魔装学園H×H9 魔装学園H×Hハイブリツド・ハート9 【電子特別版】 久慈マサムネ 角川スニーカー文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次 序章 一章:オシリス 二章:死者の都 三章:S&M 四章:創造主と創造物 あとがき 特別短編 再インストール IN 温泉旅館スペシャル 電子特別短編 『ゼルシオーネの葛藤』  そこは砂漠の中のオアシス。  大河のほとりに緑が広がり、人々が集まり、街が作られた。そんな成り立ちを想像させる街だった。  街の外周に壁はなく、背の高い木が植えられ、ゆるやかに街が始まっている。警戒しなければならない外敵など存在しないのだろう。まぶしい太陽の光を反射して、ベージュ色のレンガと石で造られた建物が連なっている。 「……あれか」  フード付きのマントをまとった少女が、その街を見つめていた。砂の上に立ち、まぶしい日差しを避けるようにフードを深く下げる。  四角いブロックを積み上げたような建物だ。大体、二階か三階くらいのものが多く、それほど背の高い街ではない。それ故に、街の外れにある巨大な建造物の存在感は異様ですらあった。  石を積み上げて造られた、巨大な四角錐。いわゆるピラミッドだった。  その高さはおよそ三百メートル。  一体何の為に造られ、どういう役割を担っているのかは分からない。しかし、霞のかかった巨大建造物は、その得体の知れなさがそうさせるのであろう、見る者に言いしれぬ畏怖の念を抱かせた。  そのピラミッドを睨むように見つめると、少女は砂に足跡を残しながら歩き始めた。マントの裾をひるがえし、単身砂漠の街に入ってゆく。  防風林のような木々を抜け街の中へ入ると、実に整然とした街並みが広がっていた。綺麗に削られた石を積み上げた建物が、きっちりと道の両側に並んでいる。大通りに面しているのは商店のようだ。看板と広い間口、中にはカウンターや棚も見える。道は全て石畳で、砂漠から吹き込んだ砂が風に吹かれて、さらさらと流れていた。  一見、砂漠の中のよくある街の風情だ。  だが唯一、明らかに不気味なものがあった。  それは、この街の住人だ。  果たして、人間と呼んで良