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作者:恵比須清司,ぎん太郎
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-08-20(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(1)
代购:lumagic.taobao.com
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない 俺が好きなのは妹だけど妹じゃない 恵比須清司 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 序章 第一章:俺と妹がラノベ作家になった理由 第二章:俺の妹はどこまで高みを目指すんだ 第三章:だからって、妹にエロゲはまだ早い 第四章:それでも俺は、お前の兄貴だ 終章  あとがき 序章  ──何度でも言うよ? わたし、お兄ちゃんのことが大大大好き! だから絶対、将来お兄ちゃんのお嫁さんにしてね! 「……で、できてしまいました」  私はエンターキーを押し、作品を完成させます。  同時に、顔が急激に熱くなってくるのがわかります。私は赤く染まっているであろう顔を隠すように枕に抱き付いて、ベッドの上をゴロゴロと転がります。  ゴロゴロ。 「……ふう」  ちょっと落ち着きました。  今までも『お兄ちゃんノート』に同じようなことを書いてきたのですが、一つの作品として書き上げたのは初めてなので、なんだかすごく恥ずかしいです。  もしこれが発表されれば、全世界の人が私とお兄ちゃんの仲を認めることになります。 「それは……………………最高ですね!」  想像すると自然と頰が緩みます。えへえへと、我ながらだらしない笑いまで漏れます。  ゴロゴロ。 「…………ふう」  またちょっと落ち着きました。  でもまあ、どうせ入選なんてするはずがありませんけどね。  少し残念ではありますが、そうでなきゃ応募なんてしません。気楽なものです。  ……少なくとも、この時はそう思っていました。  それからおよそ半年後。  私は自分のノートPCに届いたメールを見て立ち尽くします。  大賞受賞おめでとうございますという文面に、私は呆然とするしかありません。  そして、その時無意識の内に私の口から出た一言が、全ての始まりとなるのでした。 「……これって、お兄ちゃんと仲良くなれる絶好のチャンスなんじゃ……。えへ……」 第一章 俺と妹がラノベ作家になった理由 「ただいまーっと」  俺が玄関のドアを開けると、見慣れた靴が綺麗にそろっているのが見えた。  どうやら妹はもう帰宅してい