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作者:あさのハジメ,〆鯖コハダ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-08-02(讲谈社)
价格:¥540 原版
文库:讲谈社轻小说文库

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学年トップのお嬢様が1年で偏差値を40下げてギャルになっていた話3 ご利用になるブラウザまたはビューワにより、表示が異なることがあります。 口絵・本文イラスト/〆鯖コハダ デザイン/AFTERGLOW 編集/庄司智 第一話 「わたしは──神楽坂小夜は、望月春兎のことが大好きだ」  そんな声が聞こえた気がして、オレは目を覚ましていた。  ……あれ?  今のって、夢か?  それにしちゃやけにリアルだったような。 「おはよう、ハル」  ベッドに横になるオレに向かって双葉が話しかけてきて……って、どこだここ?  もしかして、病室か?  でも、なんでこんなとこにいるんだ? 「なあ、双葉」  ベッドの横に座っている幼なじみに話しかける。  神楽坂双葉。  いまどき珍しい純粋培養のお嬢様のくせに色々あってギャルのフリをしてるオレの幼なじみに。 「オレ、どうしてこんなとこにいるんだ?」 「えっ、あんた、憶えてないわけ?」 「ああ。……いや、待て。思い出してきた。たしかオレはおまえを不良から助けて──」  ズキンッと頭が痛んだ。  もしかしたらあのとき不良に殴られた傷が痛んで……いや、そんなわけあるか。  双葉の能力のおかげで、オレの傷は治ったはずだ。  じゃあ、どうしてこんなに頭が痛む? 「……そう。憶えてないんだ」  双葉は心配そうにオレのことを見つめてきた。 「大丈夫? 体調はおかしくない?」 「ああ。けど、珍しいな。おまえが心配してくれるなんて」 「仕方ないでしょ。あんなことになったら、誰だって心配するわよ」 「あー、オレもさすがに金属バットで殴られたのは初めてだった」 「ううん、そうじゃなくて……」 「なくて?」 「………っ。とにかく! ここは病院よ! あの後、一応救急車を呼んだの。お医者さんの話じゃ、特に身体に異常はないそうだけど」 「そうなのか……」  病室の窓からは日差しが降り注いでいた。  どうやらとっくに夜が明けてしまってたらしい。  部屋にいるのはオレ、双葉、そして……。 「おはよう、ハルくん」 「黒羽?」