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作者:在原竹広,黒獅子
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-08-02(Hobby Japan)
价格:¥551 原版
文库:HJ文库

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押しかけ軍師と獅子の戦乙女 目次 第0章 黄金獅子騎士団新団長叙任パレード 第1章 ヴが発音できない 第2章 騎士団生活(初日) 第3章 なぜここにいる? 第4章 役立たずとは言わせない 第5章 宴はにぎやかに 第6章 草原の炎風 第0章 黄金獅子騎士団新団長叙任パレード  クロウがはじめてクラヴェリーナを見たときの話をしよう。  エルトレス王国の首都、プエブロ・ガナドールは、都市全体がきれいな円錐形の丘になっていて、中央頂上に王城がそびえている。そこから八方に延びる下り坂と、それをつなぐ路は、上から見れば蜘蛛の巣めいて見えることだろう。  王城からの下り坂の一つ、城の正門からまっすぐ真南へ延びる道はひときわ広く、さしずめこの町の大通りである。  はじめてこの通りに立ったとき、クロウは全面石畳なのに驚いたものだった。  ただ、石のでこぼこに足を取られそうになったり、馬車がガタガタしているのを見て、手入れに手間がかかるだろうし、あまり快適ではなさそうだと思った。誇りある明津の民は、外国のものだからといって無条件で崇拝したりしないのだ。  人が多かった。沿道の人垣は何重にもなり、道沿いの家の窓にも鈴なりだ。人出を当て込んだ物売りの声、喧嘩、それを取り締まる兵士、耳を聾せんばかりの喧騒。冬がおわって間もないとは思えない熱気で、上着を脱いで半裸になっている者もいるくらいだ。