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作者:繕衣,Kakao
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-08-02(Hobby Japan)
价格:¥551 原版
文库:HJ文库

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自宅警備員は社会の奴隷になりました。 目次 6月4日 土曜日 6月5日 日曜日 6月6日 月曜日 6月7日 火曜日 6月11日 土曜日 6月15日 水曜日 6月16日 木曜日 6月22日 水曜日 6月25日 土曜日 6月26日 日曜日 6月27日 月曜日 6月28日 火曜日 ?月?日 ?曜日 あとがき 6月4日 土曜日 「いい加減にせんか、浪人っ!」  ビリビリと空気を震わす怒号に、何事か、とかけ布団を払いのけて飛び起きた俺の目の前に砲弾と見紛う勢いの乗った拳が迫っていた。  咄嗟に両腕をクロスし、辛うじてガードは間に合ったものの、六五キロ程度はあるはずの俺の体は軽々と殴り飛ばされてしまう。  浮いた足を畳に叩きつけ、築六十年になる我が家の床下からバキッと嫌な音をさせるほどしっかりと踏みしめるも、後ろへと向かう勢いまでは殺しきれず、思いっきり背後の窓ガラスを叩き割り、俺の体は外気に晒される。  部屋は二階。飛び降りても着地できる高さではあるが、頭から落ちれば流石に死ぬ。  防衛本能が反射的に窓枠に手を伸ばそうとするが、  ――え? 助かりたいの?  そんな疑問が脳裡を過る。瞬間、窓枠に伸ばしていた手からフッと力がぬけ落ちた。  ……ま、いっか。  諦めた。窓枠のガラスが刺さると痛そうだし、障害とか残って動かし辛いわ、たまにジクジク痛むわと、精神を地味に削られるのも嫌だ。死ねるタイミングがあれば死んでおきたいというのが俺のスタンスでもあるし。  空中で、頭が錘となって上半身と下半身の位置が入れ替わっていく。地面に落ちるころには頭が一番に地面につくだろう、と確信するが、自分の残酷な末路を想像しても、恐怖や悲しみ、その他の感慨もなく、迫る死を淡々と受け入れて瞼を閉ざす。 「させるか!」  が押し潰されるような重厚な気配に、思わず一生開くつもりのなかった瞼を跳ね上げる。その視界に映ったのは、宙に放り出された俺のさらに上空で朝日を遮る巨躯。まるで超次元な必殺シュートを放つ予備動作のように、筋肉質な足が大きく後ろに引かれていく。躍動する筋肉を前に、本能が死よりも恐ろしい危機を察知し肌が粟立つ。 「ちょ、まゲコッ」  心の準備をする暇も与えられなかった。気づいたときには、道路と庭を隔てる木製の塀に潰れたヒキガエルのようなポーズで叩きつけられ、そのまま力なくズ