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作者:鏡遊,Gunp , 立羽
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-07-20(富士见书房)
价格:¥680 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:アスガルド武皇戦記(3)
代购:lumagic.taobao.com
アスガルド武皇戦記3 煌杖の焔姫と武闘の皇者 アスガルド武皇戦記3 煌杖の焔姫と武闘の皇者 鏡遊 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  Contents 序章 1章 聖地の亜ア神ジンたち 2章 熱砂の死闘 3章 解き放たれた怪物 4章 伝説の武皇 終章  あとがき    序章  蒼天を、燃えるような赤い鱗の龍がゆく。  空を飛んでいるのが不思議なくらいの巨体で、しかも左側の翼には大穴が空いているが、強風が吹く高空をまっすぐに進んでいる。  その赤龍は、魔族の国〝闇エとル塔ズのニ国ル〟最大の脅威であった〝狂眼の龍王〟の眷属である。龍王には及ばないものの、一軍にも匹敵するほどの強大な力を有している。  狂眼の龍王は既に亡い。赤龍は、かつての主を倒した〝龍王ドラゴンロード殺し・スレイヤー〟の配下となっている。龍王と結んでいた主従の契約が、主が替わりつつも継続された形だ。 「…………」  カグヤは、その龍王の眷属の背に乗っている。  長く艶やかな黒髪、豊かにふくらんだ胸、すらりと細い腰──そして、あまりに整いすぎた顔。年齢は十七歳。  この美少女は大陸の五大国の一つ、人間が統治する〝湖と平原の国フイムテ〟の騎士姫である。  史上もっとも美しい騎士姫、とも言われている。  龍が飛んでいるのは、地上の人間が粒のように見えるほどの高さだ。並の人間ならば目がくらむだろうが、カグヤはまるで気にしていなかった。龍の背は広く、まず転がり落ちることもなさそうだ。 「それにしても……この子はよくこの状況で眠れるわね」  カグヤは、ちらりと横に目を向け、呆れて言った。  そこには、赤い髪を二つに結び、フリルが多くついた豪華な衣装をまとった美しい少女が、猫のように身体を丸めて眠っている。  少女の名は、ベルティーユ。彼女こそが、エルズニルの騎士姫にして、狂眼の龍王を討った張本人である。年齢は十四歳で、外見もまだ子供っぽさを多分に残している。  エルフの国、〝森と風の国シルフイン・フオウ〟の森を飛び立ってすぐに、ベルティーユは眠ってしまった。赤龍は、主が眠っていても、命じられたとおりに飛び続けている。 「まあ、ベルティーユさ