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作者:諸星悠,甘味みきひろ(アクアプラス)
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-07-20(富士见书房)
价格:¥583 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:空戦魔導士候補生の教官(10)
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空戦魔導士候補生の教官10 空戦魔導士候補生の教官10 諸星 悠 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 序章 第一章 勝つために必要なこと 第二章 幻想と現実の境界線 第三章 そのとき、境界線上の彼は答える 第四章 空士たちの演舞  あとがき    序章  第一人工空島メガフロート。地下都市。アリエスの離宮。教皇の執務室。 「教皇陛下アークビシヨツプ、正気ですか? もし交渉の場で戦闘に陥れば、我々の勝算は限りなくゼロに近いんですよ」 「パシリバーさんは黙っていてください」  鳶色の瞳に金髪の美少年──リバー・エンディケウスからの訴えを、豪奢な法衣を纏って、つぶらな瞳をした金髪の幼女──アンネローゼ・サザーランド・ベベルが一蹴した。  リバーが懸念する交渉とは、カナタ・エイジが企画したものだ。  どうやらカナタは、交渉の内容次第で自らが所属する陣営を決めるため、人類陣営の代表であるアンネローゼと魔甲蟲陣営の代表であるゼスを、同じ場に引っ張り出すつもりらしい。  すでにアンネローゼの配下によってゼスのもとへ、カナタが交渉したがっている手紙は届けてある。  アンネローゼにとって問題なのは──カナタの真意を測りかねていることだ。  今朝、アンネローゼはカナタと面談した。  その際、ゼス相手に交渉するのは悠長すぎる、とアンネローゼは反対した。ゼスを始めとした魔甲蟲陣営は、手段を問わずこの世界の覇権を狙っており、世界の秩序を維持するためには彼らを殲滅するしかないと説いて。するとカナタは、人型魔甲蟲は対話できる存在であるにもかかわらず、なぜ和平会談をしないのか、と質問してきた。その点に関しては、アンネローゼは自らの口で説明はせず、クリスに訊くことを奨めた。  元は魔甲蟲陣営に所属していながら、それを裏切り、人類陣営の仲間として活躍しているクリスティーナ・バルクホルン。カナタの問いに答えるには、彼女が握る真実が必要であり、それはアンネローゼの口から説明するべきではないと判断したのだ。  そもそも、わたしの口から説明しても信じないでしょう。  クリスが握る真実は、あまりにも強烈かつ荒唐