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作者:羽根川牧人,Rozer
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-07-20(富士见书房)
价格:¥660 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:ネクラ勇者は仲間が欲しい(2)
代购:lumagic.taobao.com
ネクラ勇者は仲間が欲しい 2 ネクラ勇者は仲間が欲しい2 羽根川牧人 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次 第1話 ネクラ勇者、仲間づくり相談所へ駆け込む 第2話 ネクラ勇者、パーティコーディネイトチケットを争奪する 第3話 ネクラ勇者、コミサでコスプレを満喫する 第4話 ネクラ勇者、騎士団と冒険局にケンカを売る  あとがき    第1話 ネクラ勇者、仲間づくり相談所へ駆け込む  仲間が欲しい。  共に険しい山や谷を越え。  戦いが始まればお互いの背を預けて。  ダンジョンの最下層で宝と喜びを分かち合い。  夜空の下で輪になって大きな火を囲んで。  憎まれ口なんかを叩きながらも、底の方では深い絆で結ばれている──  そんな仲間が。  この俺、クラム・ツリーネイルの望みは、それほど大それたものじゃないはずだ。  魔王を倒したいとか、一国一城の主になりたいとか、千年後まで名前を残したいとか、そういうんじゃないんだから── 「うひゃひゃひゃ、ミルク、ミルクを持ってこいなのら!」  酒場街ネオンブリッジにある《旅の道連れ》亭。  その店内に、酔っ払った少女の声が甲高く響き渡る。 「ミーチカ、ちょっと飛ばしすぎじゃないか?」 「いいの、いいの。酔いつぶれたらネクラさんにおんぶしてもらうのら!」  ミーチカ・オルレイン。俺の家に居候している魔法士の女の子。ミルクで酔っ払うのはエルフ特有の体質だ。モフモフのイヤーマフで耳を隠しているから、傍目にはただの子どもにしか見えないけれど……。 「ねーねー、クラムン。アタシ、あの葡萄酒が飲みたぁい☆」  隣の卓を指差し、猫なで声ですり寄ってくるのは、ルージェント・ルーフレット。  褐色肌の盗賊で、紫色のツインテールを角みたいな髪飾りでまとめてるのが特徴だ。  彼女がしれっと指定した葡萄酒のラベルを見て、俺は目を見開く。 「いやあれ、かなり高級なやつだろ。飲みたいなら自分で頼めよ」 「えー。人に奢られたほうがおいしいのに。……あはっ。でもアタシの頼みを聞いてくれない男ってクラムンだけだから新鮮☆」  そして、ルージェは超厄介な魔性の女でもある