笑顔で魔力チャージ ~無限の魔力で異世界再生
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ダッシュエックス文庫DIGITAL
笑顔で魔力チャージ
～無限の魔力で異世界再生
三木なずな
CONTENTS
〈序章〉召喚
〈第一章〉ノーマルカード
第１話 無限の力
第２話 家を建てよう
第３話 少なめのチャージ
第４話 衣食住を確保する
第５話 いちばん嬉しいこと
第６話 奴隷の贈り物
第７話 町長になりました
第８話 奴隷の喜び、奴隷の悲しみ
第９話 激戦、そして進化
〈第二章〉ブロンズカード
第10話 嬉しさ二倍、力も二倍
第11話 荒野の27人
第12話 奴隷の勲章
第13話 満腹と別腹
第14話 魔法のキッチン
第15話 みどりですぞ
第16話 エターナルスレイブ改
第17話 そのもの、周回遅れ
第18話 二つ目の町
〈第三章〉シルバーカード
第19話 復興と防衛
第20話 町の武力
第21話 奴隷の健気
第22話 ご主人様の見栄
第23話 先制攻撃
第24話 さかなとつりざお
第25話 住民の数
第26話 領主様
〈巻末書き下ろし１〉恥ずかしくないから！
〈巻末書き下ろし２〉女神の願い予言
気がついたら雲の上にいた。
おれがいるところだけが白くてふかふかした雲で、まわりは黒く、雷がごろごろ鳴ってる雷雲だ。
それ以外なにもない空き地のような雲。
そこに、おれともう一人の男がいた。
「なんだここは！」
おれより遅く目が覚めた男はいきなりわめきだした。
まわりを見回して、おれのことを見つけて、こっちに向かって怒鳴ってきた。
「おいお前、ここはどこだ！ おれをどうするつもりだ」
「知らん、おれも気づいたらここにいたんだ」
「ああん？」
男はおれをジロジロ見た、まるで品定めするかのように。
しばらくし、見下すような顔をして言った。
「は、それもそうか。その間抜け面でこんなことが出来るとは思えん」
さんざんな言われようだった。
おれは男をまじまじと見た。
顔は整ってる、イケメンって言ってもいい。だけどわめき散らしたり人を見下すような表情をしたりと、正直残念な感じ――小物感がする。
『二人とも目が覚めましたね』
急に女の声が聞こえた。
どこからともなく聞こえてくる声に、おれと男はまわりを
