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作者:柑橘ゆすら,夜ノみつき
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-24(集英社)
价格:¥600 原版
文库:DashX文库
丛书:最強の種族が人間だった件(1)
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最強の種族が人間だった件 1 エルフ嫁と始める異世界スローライフ この本は縦書きでレイアウトされています。 CONTENTS  第1話 「異世界に召喚される」  第2話 「リアの導き」  第3話 「正しい魔法の使い方」  第4話 「可愛い配下を強化しよう」  第5話 「侵入者」  第6話 「ロゼッタ襲来」  第7話 「囚われの女騎士」  第8話 「熊人族の依頼」  第9話 「アジトを拡張しよう」  第10話 「温泉エリア」  第11話 「異変」  第12話 「最終決戦」 終章「戦いの後に」 おまけ短編「リアの過去」 ダッシュエックス文庫DIGITAL 最強の種族が人間だった件1 エルフ嫁と始める異世界スローライフ 柑橘ゆすら  中途採用で入った健康食品会社に勤めてから三年くらいの月日が経つだろうか。  俺の心身の疲労は既に限界を迎えようとしていた。  会社での俺の仕事は健康食品の訪問販売である。  営業マン、というと聞こえが良いが、その実態は一種の押し売りであった。  一錠飲めば一キロ瘦せるダイエットサプリメント。  飲めばたちまち髪の毛がフサフサになる特製ドリンク。  俺の会社はそんな効果があるか怪しい健康食品を販売して利益を得ている。  こんな仕事でも定職につけているだけマシだろう。  ずっと自分にそう言い聞かせてきたが、そろそろ自分を騙すのも嫌になってきた。 「どこでもいい……。ここではない……どこか別の世界に行きたい……」  暫くベッドで蹲っていると俺の意識はやがて、深い微睡の中に落ちていく。 ~~~~~~~~~~  所変わってここは剣と魔法の異世界《アーテルフィア》である。  アーテルフィアに存在する古代遺跡の住居跡に一組の男女がいた。  二人は王都から派遣された探索部隊であり、遺跡の調査を任されている立場にあった。 「凄い……! こんなにも完全な状態で人族の聖遺物が残っているなんて……!」  探索隊のリーダーであるエルフ族のリアは興奮気味に口を開く。 「これは人間の髪の毛でしょうか……? いずれにせよこれは、歴史に名が残るような大発見に違いありません!」  リアが遺跡の隅で埃まみれになった一本の毛に夢中になっていると、部下である男が騒ぎ立てる。 「隊長……ずるいですぜ! その聖遺物とやら……俺にも見せてくだせえ」  獣人デクスは尻尾を振りな