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作者:おかざき登,U35
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-24(集英社)
价格:¥600 原版
文库:DashX文库
丛书:都市伝説系彼女。(2)
代购:lumagic.taobao.com
都市伝説系彼女。 2 ~永遠子さん救済倶楽部~ 都市伝説系彼女。~永遠子さん救済倶楽部~ この本は縦書きでレイアウトされています。 もくじ 序章 第一話 産女の春 第二話 偶然かくれんぼ 第三話 猿夢の中へ 第四話 くねくねしたもの 第五話 お泊まり百物語 第六話 猫の行方 終章 ダッシュエックス文庫DIGITAL 都市伝説系彼女。2 ~永遠子さん救済倶楽部~ おかざき登 序章  なぜ僕ら三人が朝っぱらから部室に来ることになったのかについては、少し説明が必要かもしれない。  毎朝のように、僕は、ちびっこくて元気で猫っぽいニット帽を被った怖がりの小椋寧々子と、大柄で元柔道家の民俗学オタクにして読書マニアの大野謙吾と連れだって登校している。  腐れ縁の幼なじみなんてものは家が近いものだ。  田舎の電車は本数が少ないから、同じ駅を使っていれば自然とホームで顔を合わせることになるのだ。  そして、妙なトラブルに縁があって黒髪が綺麗で超高校級のスタイルを誇る久喜島永遠子さんも、乗り込んでくる駅こそ違うものの、同じ電車を使っている。田舎の電車は車両の数もそれほど多くないから、自然と電車の中で落ち合うようになり、遅くとも高校の最寄り駅で改札を通る頃には合流している。  僕らが発足させた文化人類学研究会、略して文類研には、中二病系自称霊感少女の雲林院美加恵瑠さんもいるけれど、彼女だけは完全に通学経路が違っているので、たいてい顔を合わせるのは教室に着いてからだ。  その四人に僕、多賀谷敬一郎を含めた五人が文類研のメンバーである。  まあ、それはさておき。  そんないつもと変わらない登校の一幕で、学校の生徒玄関に入った頃、 「あ、そうだ! あたし、昨日部室に忘れ物しちゃったんだよね。ね、誰か取りに行くの付き合ってよ」  と寧々子が言い出した。 「子どもじゃあるまいし、一人で行くって選択肢はねえのかよ」  謙吾は苦笑しつつ、 「大方、こないだの『スミ子さん』でやったスクエアが結構ガチで雰囲気あったから、一人で行くのが怖いんだろ」 「そ、そういうわけじゃないし?」  強がって答えた本人の目が宙を泳ぎまくっている。図星なことこの上ないな。  と、そんな話をしているところに我らが顧問の津島響子先生がハッカパイプをくわえたまま通りかかった。 「お、お前ら、いいところに」  そう僕らに声をかけてきた津島先生に、僕らは口々