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作者:迷井豆腐,黒銀
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-25(overlap)
价格:¥630 原版
文库:overlap文库
丛书:黒の召喚士(1)
代购:lumagic.taobao.com
黒の召喚士 1 封印されし悪魔 目次 序章 召喚士 第一章 パーズの街 第二章 黒霊騎士 第三章 勇者 第四章 悪魔 特別編 魔王グスタフの娘 特別編 デラミスの勇者 特別編 コレットの苦悩  目を覚ますと辺り一面に緑が広がっていた。どうやら俺には見覚えのない、どこかの森の中のようだ。  木々が心地良いざわめきを奏でているが、内心俺は焦っていた。どうして自分がこんな所で寝転がっていたのか、全く記憶にないのだ。それどころか、自分の名前などの記憶も思い出せない。所謂、記憶喪失というやつだろうか。  幸いな事に、一般常識などの教養は忘れずに憶えているようだ。俺自身のことは全く思い出せないが、地球生まれの日本育ちだということは分かる。心に靄がかかったような、不思議な感覚だ。  途方にくれて暫く突っ立っていると、目の前に点滅しているものがあることに気がついた。先程までは何もなかった筈だが。 「何なんだ、これ……」  半透明の板にボタンのようなものが光っていた。よくよく見るとボタンに文字が書いてある。何だかゲームのメニュー画面みたいだな。 『異世界へようこそ!』  一瞬思考が止まってしまった。異世界? 俺が今居る場所が異世界だというのか。考える間も、ボタンの点滅は続いている。悪い冗談だと思いながらも、俺はそのボタンを押していた。 『おめでとうございます! あなた様は厳正なる抽選の結果、異世界への転生権を獲得しました。現在は転生前のあなた様自身に関する記憶は残っておりませんが、了解は転生前に頂きましたのでご安心ください。現代の知識については分かる状態ですので、その点は安心ですね!』 「何してるの転生前の俺!?」 『ここは剣が鍔迫り合いをし、魔法が飛び交うファンタジー世界です。今、あなた様は転生前に選択して頂いたスキルを会得されています。詳しくはこちらのステータス画面を御覧ください』  今度は板に定番のアレが表示される。あ、やっぱりゲームでよく見るあの画面だったのか。 * * * ■ケルヴィン 23歳 男 人間 召喚士 レベル:1 称号:なし HP:10/10 MP:20/20 筋力:1 耐久:1 敏捷:3 魔力:5 幸運:4 スキル:召喚術(S級)空き:9 緑魔法(F級) 鑑定眼(S級) 成長