后退 返回首页
作者:しやけ遊魚,七原冬雪
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-07-02(Hobby Japan)
价格:¥550 原版
文库:HJ文库
丛书:二周目英雄の荒稼ぎ興国記(1)
代购:lumagic.taobao.com
二周目英雄の荒稼ぎ興国記 目次 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 終章 あとがき 第一章 1  一面の、海と空。  見渡す限り、青と白の景色が広がっている。  空の青には、白く巨大な入道雲が聳え立ち――  そして海の青には、一筋の白波が走っていく。  それを描いているのは、一隻の中型帆船:『ラール号』――交易商団『メルクリオス商会』が所有する商船の一つだ。  商船というと、通常は積載量を重視し、船底が広く扁平な造りになっているのだが、この船は違う。速度を重視し、かつ大砲もこっそり積んでいるという、むしろ軍艦のような武装商船となっているのだ。  そんなラール号は、文字通り順風満帆の状態で、この海を北北東に向かっていた。 「ここまでは、上手く監視の網を掻い潜って来られたな。順調な航海だぜ、社長!」  メインマストの上部にある見張り台から、男のしゃがれた大声が響き渡った。  声の主は、ブロムス。  見るからに海の男といった容貌をした彼は、商会の古参社員で、主に肉体労働を取り仕切ってくれている。外の仕事ばかりしているから、肌は禿頭も含めて全身こんがり大陽ルグスに焼けているし、声も潮風のせいで嗄れていた。