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作者:木村心一,有葉
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-20(富士见书房)
价格:￥600 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:暗黒騎士を脱がさないで(3)
代购:lumagic.taobao.com
暗黒騎士を脱がさないで3 ♯田中ノイエ ♯ためしてガッデム ♯前世がザリガニ 暗黒騎士を脱がさないで３ #田中ノイエ #ためしてガッデム #前世がザリガニ 木村心一 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。 　CONTENTS 序章「そして、シマアジに憧れたアジはマグロへ──」 第一章「ロリータ・アディクション」 第二章「リハーサル・コミュニケーション」 第三章「振り返れば奴がいる」 第四章「クイズ！　田中ノイエ一人に聞きました」 終章「バカにしてたけども」 　あとがき 　　　序章「そして、シマアジに憧れたアジはマグロへ──」 　暗黒騎士は、失意の中で登校した。 　あの日。恋心を抱く鞍馬啓治の家に行ったとき、他の女と抱き合っているのを見て以来、啓治の家には行っていない。 　日が暮れるまで泣いて、日が昇るまで泣いて、自分の不甲斐なさを猛省した。 　何故、もっと早く思いを伝えなかったのだろう。 　どうすれば、抱き合っていたあの相手が、自分になったのだろう。 　学校を休もうかと思った。 　顔を合わせるのが、怖かった。 　だが、ここで休んでしまっては、暗黒騎士がエリーであると啓治にバレてしまうかもしれない。 　学校には通っていたが、啓治の顔も、その相手である田中ノイエの顔も見たくはなかった。 　ただひっそりと、置物のように動かず、貝のように心を閉ざしていた。 「はあ……」 「どうしたの暗黒騎士さん。最近、溜息出過ぎだよ？」 　隣にいる女生徒、ツインテールに黒髪の『神藤　マホ』が心配げに声を掛けた。 　漆黒の鎧に全身を包み、さらにその上から制服を着た不思議な女子高校生、暗黒騎士は机にぐでーんと上半身を預けて、そのまま溶けてしまいそうなほどに草臥れていた。 「出過ぎているか？」 「うん。北斗の拳のカイオウぐらい」 「はああぁ……」 　暗黒騎士の鎧の隙間から、まるで出来たての点心が如く、もわもわと暗黒のオーラが漏れていた。 「で、どうしたの？」 「うむ。マホよ。例えばの話だ」 　暗黒騎士は上体を起こし、マホの方へと体を向けて話を始める。 「うん」 　マホも、真剣に話を聞こうと、暗黒騎士の方へ体を向けた。 「一匹のアジがいたとする