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作者:赤石赫々,Bun150
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-20(富士见书房)
价格:¥583 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行(8)
代购:lumagic.taobao.com
武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行8 武に身を捧げて百と余年。 エルフでやり直す武者修行8 赤石赫々 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  Contents 第一話 等価交換? 第二話 シューウ 第三話 ヤナギ 第四話 立ち向かうモノ 第五話 身に付けるべきこころ 第六話 焦り 第七話 初心の思い出 第八話 アエカ 幕間 うぶっこガールズ 第九話 しるべ 第十話 見えた背中 第十一話 温泉に行こう 第十二話 流れる雲のように 第十三話 陽光の暖かさ 第十四話 やくそく 第十五話 すべてをこめて 第十六話 闘いの後に  あとがき    第一話 等価交換?  港町にて。獣人の国、シューウを目指す私達は、サーフレストを訪れた時とはまた違う場所にある港町を訪れていた。  視界の先には、何処までも海原が続いている。  海などどの場所を見ても然程変わりはない。だというのに、目指す場所が違うだけで風景が違って見えるのは面白いものだと思った。 「師匠。そろそろ船に乗り込めるようですよ」  背からの声に、目を瞑る。海の照り返しで焼かれていた視線を鎮めると、心地が良い。  海は心を映す。そんな話を思い出しながら、私は愛娘の声に振り返った。 「ああ、今行く」  潮風が絡み、視界を擽った髪を払う。  ひんやりとした風は潮の匂いが混じっていて、心地良い。  これがソーニャは苦手だと言うが──確かに強い匂いだ。鼻がよく利くあの子には酷だろう。  急いだ所で船が速くなるというわけでもないのだが、あまりもたもたしていると出発を遅らせてしまうことはありそうだ。  アルマの呼び声に手を引かれるように、私は船の元へと向かった。  既にタラップは降りていた。この船に乗れば、我が故郷とも暫しの別れというわけだ。  ミラフィアを出る時とは違う、後ろ髪を引かれるような感覚。生まれ変わりという複雑な回り道を経ても、故郷を示すのは魂の出処である様だ。 「スラヴァくん」  アルマ達の待つ船の前へと行くと、シェリルが服の裾を摘んでくる。  視線で用を問うと、シェリルは首を傾げながら言った。 「……さみしい?」