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作者:霧山よん,霜月えいと
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-20(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:姫騎士はオークにつかまりました。(2)
代购:lumagic.taobao.com
姫騎士はオークにつかまりました。 2 姫騎士はオークにつかまりました。2 霧山よん 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次 序章 1章 吾輩はオークである。定職はまだない。 2章 野ウサギをプロデュース 3章 ワン・フォー・オール 4章 ストロングスタイルの女王 5章 されどオークは荒野を目指す 6章 泥だらけの為に曲は鳴る 終章  あとがき 序章  夢なんて見るもんじゃない。  昔の偉人や、成功した奴はいつも『夢はがむしゃらにやれば叶う』なんてとても素晴らしくて、甘美で、耳に聞こえがいい言葉を並べるけどそんなのは全部噓だ。  だって、その人生の勝者の足元には必ず、それを目指した何千人もの死体の山が積みあがっているからだ。  人はそいつらを人生の敗者と言って嗤うだろう。  死体が死体を嗤うんだ。  だから俺はこうして毎日鏡の前で自嘲気味に笑っている。  何故俺がこんな事になっているかと言えば、こんな痛々しい顔になっているかと言えば、こんなことがあったからだ。  あの日、トーキライト城の謁見の間にいた俺たちはこのモリタニアの王様でもある杏樹のお父さんと話していた。  大臣の悪だくみをどうにかこうにか失敗させお姫様でもある杏樹を助けた。  そして王様に会った俺はこう言った。 「内定を下さい」  派遣として過ごす日々も、ドラゴンに追いかけまわされたのも、顔見知り程度のオークにぼこぼこにされるのも、すべてはこのときのためだと言っても過言じゃない。  胸の高鳴りは最高潮。今にも心臓が口から飛び出しそうだった。  感覚的には既に俺は王立騎士団員として、公務員として働く自分を想像していた。  決まったと思った。人生で初めて自分が必要とされる瞬間とさえ思った。俺は社会の歯車になりたいと願い続け、ようやくその夢が叶えられるとも思った。  だけど、次に待っていたのは残酷で無慈悲な王様の一言だった。 「無理じゃ」  一瞬理解ができなかった。  ここはどう考えてもこうだろう。 「よく言った。ではそなたに内定を与える!」  うん。改めて考えてもやっぱり王様の発言はおかしい。  それでもこんなこ