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作者:新木伸,森沢晴行
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-05-25(集英社)
价格:¥600 原版
文库:DashX文库
丛书:英雄教室(5)
代购:lumagic.taobao.com
英雄教室 5 この本は縦書きでレイアウトされています。 CONTENTS 第一章 「ローズウッド学園の驚愕」 第一話 「キス魔ブレイド」 第二話 「アダルト・クー」 第三話 「ハイウィザード・ブレイド」 第二章 「ガールズミッション①丸刈りジェームズ」 第三章 「ローズウッド学園の対抗戦」 ダッシュエックス文庫DIGITAL 英雄教室5 新木 伸    第一章「ローズウッド学園の驚愕」    第一話「キス魔ブレイド」      ○SCENE・Ⅰ「国王とお姉様」  いつもの朝。いつもの校舎の中。  行き交う生徒たちが、国王に気がつくと、挨拶をしてゆく。 「おはようございます。陛下」 「ああおはよう」 「学長陛下。おはようございます」 「うんおはよう」  ブレイドはそんな様子を、ぼんやりと眺めていた。  こいつ。人望があるのは確かなんだよなー。国王のくせに。  生徒たちは親しみをこめて、挨拶をしてゆく。これが「普通」ではないことを、ブレイドは知っている。他国の王もたくさん知っているが、他国では、どこも、ガチガチに凝り固まって、格式張った挨拶をするのが常だった。 「よいお天気ですね。陛下ー」 「ああそうだね。マリア。今朝の起こしかたは最高だったので、また明日もあのプレイで頼むよ」 「そういうことを言うと、もっと〝きつく〟しちゃいますからね?」 「はっはっは……、よろしく頼むよ」  なにを話しているのだろう。マリアと国王、二人の会話は、難しすぎてわからない。ローズウッド学園初代生徒会長に就任したマリアは、お寝坊さんの国王を叩き起こす係であることは、まあ、わかるのだが……。  たまに思う。  ごく、たまに……。ほんとうに、ごくたまに思ったりするのだが――この男、ギルガメシュ・ソウルメーカーが、痴れ者でうつけ者を〝演じて〟いるのではないかと……。そう思わないこともない。周囲の者にフランクに振る舞ってもらうために、わざと〝だめな大人〟を演じているのだと――。  いや。まさかな。  ブレイドは馬鹿な考えを、頭を振って打ち消した。 「どうしたのかね? ブレイド? ……君は挨拶をしてはくれないのかね?」