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作者:谷蔵裕,Hanamuke
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-02(讲谈社)
价格:¥594 原版
文库:讲谈社轻小说文库

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フェアトラークの七剣人 ご利用になるブラウザまたはビューワにより、表示が異なることがあります。 口絵・本文イラスト/hanamuke デザイン/ムシカゴグラフィクス 序章 「ハア、ハア……」  街道からわずかに外れた森の中。  木々の合間を縫って駆けるイリアの息は上がっていた。外出する機会があまりない彼女にとって、平らでない道を走るというのは、想像以上に難しいものだった。  逃げるその足は本人の意思とは関係なく重さを増していき、すぐに追いつかれてしまう。  追いかけてきた男二人は挟み込むようにして逃げ道を塞いだ。 「いやっ……来ないで!」  男の一人がイリアに向かって手を伸ばす。 「そんなこと言わずに、おとなしく俺たちと……っ!?」  だが、その手は彼女に届くことはなかった。  突如イリアの脇から出てきた細長い棒のようなものに、男の身体が吹っ飛ばされたのだ。 「やれやれ……大の男が二人掛かりで女を追い掛け回して、なにをやっている?」  呆れた口調でイリアの背後から姿を現したのは、長身の男だった。  赤みがかった茶髪はぼさぼさで薄く開いた瞳は眠たげ、おまけにやる気の感じられない無表情。着ている衣服もほつれや汚れが目立つ。それに彼が手に持つ先ほど突き出した細長い棒──鞘に納めた状態の剣は、異様に細く奇妙な形をしていた。