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作者:大樹連司,白味噌
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-17(小学馆)
价格:¥615 原版
文库:Gagaga文库

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ボンクラーズ、ドントクライ1 小学館eBooks〈立ち読み版〉 ボンクラーズ、ドントクライ 大樹連司 イラスト 白味 目次 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 終章  これは、一九九九年に起こったお話である。  しかも、片田舎の県立高校が舞台だ。  インターネットはまだまだ黎明期で、光回線や常時接続なんて夢のまた夢、テレホタイムなんて言葉のあった時代。  東京はどうだったか知らないが、こっちじゃ高校生でPHSや携帯電話を持っているヤツなんて珍しく、そもそも僕の高校の周りには全然アンテナが立ってなかった時代。  ──そういう時代の、お話だ。  第一章 「さて、すでに担任の先生方よりHRホームルームなどでお話があったと思うが、先日、近隣の高校生たちが飲酒騒ぎを起こし、救急車が出動する騒ぎがあった──」  二学期が始まってすぐ。第二土曜日三限目の体育館。  生徒自治に重きを置く県立範堂高校では、月に一度、生徒集会が開かれる。 「歴史と伝統ある我が校の生徒諸君らに限って、そんなことはしないと生徒会長たる私は確信しているが、くれぐれも愚かな真似などは謹んで──」  この日も、いくつかの議題が生徒投票にかけられた後、壇上に立った長身の橘生徒会長が、締めの言葉を述べている。  とても平和な学園の光景である。  だが! 「うるっせぇぞぉ、ヒック」  そこに一升瓶を持った悪漢が登場。 「うわっ、貴様、酒に酔っているな! 生徒諸君! お酒を飲むとこのように理性をなくしてしまい、大変危険だ! 絶対に未成年飲酒は禁止だぞッ!!」 「うるせー!」  生徒会長の呼びかけを遮るように襲いかかる悪漢!  危うし生徒会長!  しかし──! 「「まてぃ!」」  轟く声とともに、上手側から登場するふたつの影。 「な、何もんだ、てめーら!」 「仮面ハンドー一号!!」 「同じく二号!!」  青のマスクに赤い瞳。額には校章を模したマーク。黒光りするレザー製のスーツ。  赤のマフラーに銀のグローブ、ブーツが一号。  赤のマフラーに赤のグローブ、ブーツが二号。 「「範堂高校の平和を乱すやつは、俺たちが許さん!!」」