后退 返回首页
作者:谷崎央佳,曽利文彦 , 緒方剛志
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-17(小学馆)
价格:¥1 原版
文库:Gagaga文库

代购:lumagic.taobao.com
ベクシル 小学館eBooks〈立ち読み版〉 ベクシル ~my winding road~ 谷崎央佳 イラスト 緒方剛志 目次 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 あとがき 1  火線をかいくぐり、走る。背中の噴射口から吐きだされる超高圧空気が地面を叩き、砂埃を舞いあげる。  赤茶けた岩肌が陽光をはねかえす岩場を、地上五センチの超低空で飛ぶ。廃墟化した構造物の裏手にまわりこむ。すぐとなりには、あたしの僚機がぴったりくっついてきてる。 『Aアルフア‐1ワンから全隊員へ告ぐ! フォーメーション6シツクス! 敵戦力はわが方の四倍! 扇状に散開して、一体ずつ敵ロボットをおびき出し、ふたりがかりで仕留めろ! 繰り返す、一体ずつふたりがかりで仕留めろ!』  フィードバック信号が音声変換され、あたしの鼓膜に突き刺さる。 「ふん……」  声がHUDヘツド・アツプ・デイスプレイ内にこだまする。簡易催眠で脳に焼きこまれている野戦反応ブースターをキック。 「お先っ!」 『あ! ベクシル、またっ!』  インカムが伝えてくる僚機の狼狽の声を尻目に、突撃銃アサルト・ライフルの引き金を絞りながら、斜めに駆ける。  不用意に高みへ出たら、地対空ナイキ・ミサイルや対空砲火の餌食だ。推進剤スラスターを駆動系にぶちこみ、地面すれすれを滑空しつつ、出力をあげていく。Gが圧力を増し、あたしの骨格を炙る。  アラーム音。HUDヘツド・アツプ・デイスプレイに敵を示す赤いアイコンが多数表示される。  ひょろ長い八本の手足を持つ、巨大な蜘蛛を模したフォルムのロボット。巨大な蟹をモチーフにしたロボット。角やノコギリを持つ、甲虫型のロボット。それらの敵が、身体に格納したバルカン砲、ミサイルランチャー、大口径ビーム砲、キャノン砲……大小さまざま、おびただしい数の重火器類を、そろいもそろってその砲門をあたしに向けていた。 『Aアルフア‐7セブン! なぜこちらの指示を待たずに簡易催眠に入った! 僚機のAアルフア‐6シツクスと合流しなお……』  や