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作者:海空りく,Nardack
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-02(讲谈社)
价格:¥540 原版
文库:讲谈社轻小说文库
丛书:アルティメット·アンチヒーロー(4)
代购:lumagic.taobao.com
アルティメット·アンチヒーロー4 究極の個 カバーイラストコレクション付き ご利用になるブラウザまたはビューワにより、表示が異なることがあります。 口絵・本文イラスト/Nardack デザイン/AFTERGLOW 編集/庄司智 ■序章  東京生存圏を飲み込んだ漆黒の霧。  その中には《邪神Great Old One》アイホートの迷宮が広がっていた。  肌に貼り付くような湿った空気が漂う、苔むした石の迷路。  白骨の燭台に灯る鬼火だけが照らす道を、背中に白い翼を持つ軍勢が行軍する。 《五大長》旗下連合軍兵士の身体を奪った、天使の軍勢だ。  その数、実に十四万以上。  だが、その行軍はスムーズなものではなかった。  四次元に拗くれた迷宮の複雑さ。その迷宮の長さ。そしてなにより── 「ぎゃああああああ!」 「くそっ、コイツらどこから……!」 『きぃきぃ、きぃ!』 『ゲゲゲェェ──────ッッ!!!!』 「ぐああああああッッ!」  ──迷宮の闇を這いずる化物達による攻撃が、彼らの行軍を阻んでいたのだ。  ある者は頭部にぬめった触手を持つカエルのような化物に銛で貫かれ、ある者はコウモリの翼で空を飛ぶ顔のない人型の鉤爪に抉られ、ある者は無数の蚤と蜘蛛をかけ合わせたような奇形の妖虫の群に飲み込まれ白骨と化す。 《邪神使い》神代焰が、最期の力でこの迷宮と共に召喚した邪悪の眷属達だ。  天使達は迷宮内の巨大なドームのような開けた空間で、数万の眷属達の襲撃を受けていた。  その強さは、天使といえど不完全な人間の肉体を奪って顕現した者達では手に余るほど。  広く閉ざされた空間に木霊する断末魔に、天使達が怯えた表情を見せる。  しかし、 「まったく何をもたもたしているんだか」 「どけ」  迷宮の闇に怯えた天使達を押し退けて、先頭に出る二人。 《S級魔術師》王ワン泰タイ龍ロンとサー・ジェームズ・ウィーズリーの肉体を奪った《大天使》は流石に格が違った。  彼らは各々最前線に立ち、神話顕装アーテイフアクト《方天画戟》と《エクスカリバー》を振りかぶり、  黒い津波となって迫る眷属の群に向け、薙ぎ払う。 『『『────────ッッッッ!?!?!?』』』  瞬間、飛ぶ斬撃と化した《大天使》の霊圧が、数万の眷属の群を横一線に一匹残らず引き裂き、醜い肉の塊へと変貌させた。  二人のうちの一人。  泰龍の身体を奪っ