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作者:吉川兵保,檜坂はざら
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-02(角川书店)
价格:¥648 原版
文库:角川Sneaker文库

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アキバ戦記 異能力を封印した俺が、2.5次元の姫を護衛する アキバ戦記 異能力を封印した俺が、2.5次元の姫を護衛する 吉川兵保 角川スニーカー文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次 序章 第一章 田中田作 第二章 リシェーラ・ウッドストック・佐倉 第三章 山田 静 第四章 一年一組 第五章 能力者ニート 第六章 蒼蛇 終章 あとがき  西暦二〇一五年、極東の島国で一人の異能者が生まれた。  それは、世界を震撼させた凄まじい異能。いや、異能という言葉では足りなかった。  超常などという言葉では到底足りない絶対の奇跡。  それは王たる力。万の民を幸福にする力。  永遠に届かず、真の理想には至らずとも、それは夢幻の理想郷であり、神の祝福と等価値だった。  この物語は神が現世に生まれてしまったからこそ始まる、人類の闘争の物語である。  十五年後、西暦二〇三〇年。日本、秋葉原。 『妄想都市』と呼ばれる町の、その外周部。  普段ならば人でごった返しているはずの真昼の道路は現在、ゴーストタウンであるかのように静まり返っていた。  人っ子一人どころか猫一匹いない静寂に包まれた世界。しかし──。 「──っと、なんとか間に合ったか」 「ギリギリでしたね、隊長。さっさと避難しろってのに、あのアホども……」  そこに、いつのまにか出現している二人。  一人は黒い長髪の青年、もう一人は金髪の少年である。 「それは仕方がない。能力者ニートの私たちにすら危機感などほとんどないのだからな」  その声は重厚だ。  青年の発する言葉には、他者を威圧する響きがあった。 「アハハ、ですよね。『戦争? なにそれおいしいの?』って感じですもんね」  対して、金髪の少年は実に自然体である。  青年に対する敬意は感じられるものの、見た目通りの年相応な無礼さが隠せていない。  よく言えば快活、悪く言えば馬鹿っぽい少年だった。  そんな妙に憎めない少年へ呆れの視線を飛ばしつつ、黒髪ロン毛の青年は言葉を返す。 「まあ──!?」