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作者:弁当箱,巖本英利
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-05-25(overlap)
价格:¥745 原版
文库:overlap文库
丛书:音使いは死と踊る(1)
代购:lumagic.taobao.com
音使いは死と踊る 1 目次 第一章 不協和音 第二章 回転決意 第三章 重圧乱心 第四章 余韻残響 終章 イラスト/巖本英利  朝のホームルームが始まる前の、まだ人の少ない教室。その教室の真ん中から少し外れた半端な席に座る俺は、遠い窓から景色を眺めていた。  そこからは空を飛んで楽しそうに登校する学生達が見えた。  あーあ、浮遊能力者はいいなぁ。ギリギリに家を出ても学校に間に合うんだろうなぁ。なんてことを考えながら俺は肘をついて顔を支える。  窓の景色には、空を飛んでパトロールする自衛軍の人達の姿も見えた。  自衛軍というのは、いわゆる正義の味方だ。主に能力者だけが集まった組織。俺のような能力を持たない無能力者からすると、彼らの存在はありがたい。街で偶に発生する魔獣を駆除してくれるのは彼らだ。  そして、自衛軍の反対勢力である悪の組織「Anonymousアノニマス」から俺達を守ってくれるのも彼らなのだ。悪の組織とは言うが、奴らの目的は分からない。噂によると世界征服だのなんだの。くだらないことを考える集団もあったもんだが、自衛軍がいれば安心である。ちなみに、俺の兄貴も自衛軍に所属している。  しばらくぼーっとしていると後ろから俺に声をかけてきた男がいた。 「よっ、風人。おはよう」  神谷風人。俺の名前だ。  そして、俺の名前を呼んだのが御堂弦気。 「……弦気か。おはよう」 「なんか元気ないな」 「月曜日の憂鬱だよ」  御堂弦気。彼は俺の親友であり、十数年来の幼馴染である。  弦気は俳優になれるんじゃないかと思わせる整った顔と、爽やかな笑顔が特徴的だ。ようするにイケメンだ。 「おはーよっ! 弦気!」  ガラッと教室の扉が開き、一人の女子生徒がそんな声を上げてこちらまで駆けてきた。  彼女の名前は古谷凛。こいつとも幼馴染で、付き合いで言えば弦気よりも長いのだが、凛は弦気に惚れている。 「おはよう、凛」 「あ、風人もおはよう」  凛に、ついでのように挨拶される。  俺が一応それに返そうとしたところ、もう一人、俺の机の元に現れた女の子がいた。 「おはよう、弦気!」  前方から弦気に勢い良く抱きついた彼女の名前は、大橋瞳。  大橋は学校でも屈指の美貌の持ち