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作者:岩井恭平,Bou
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-02(角川书店)
价格:¥1836 原版
文库:角川Sneaker文库
丛书:サイハテの救世主(3.5)
代购:lumagic.taobao.com
サイハテの救世主 全3巻 【合本版】 サイハテの救世主 全3巻 岩井恭平 角川スニーカー文庫  目 次 サイハテの救世主 PAPER I:破壊者 サイハテの救世主 PAPER II:黄金火山と幸福の少女 サイハテの救世主 PAPER III:文明喰らい サイハテの救世主 PAPERⅠ:破壊者デモリツシヤー 岩井恭平 角川スニーカー文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次! 序章 1*1 2*1 3*1 4*1 5*1 終章  あとがき  序章  太陽が溶けて、空から降っているかのような暑さだった。 「ヒマやさー」  赤いペンキで『みそら商店』と壁に書かれた建物の横で、濱門陸は嘆息した。  商店の店先には、五台の自動販売機。店に面した細い車道は、平日の昼間とあって人通りも少なく、海から飛んできた砂がうっすらと降り積もっている。  沖縄県、嘉手納町。  海に近い住宅街にある雑貨屋兼飲食店パーラー、みそら商店。  そこが濱門陸の拠点だった。  去年までと同様、高校に入学してはじめての夏休みも、それは変わらない。 「今日はまた、あっついなぁ……」  商店の横には簡易式の屋根があり、ベンチと丸いテーブルが置かれていた。陸は右手にアイスキャンディを持ち、左手をうちわにして自分の顔をあおぐ。  真夏の沖縄は騒がしい。住宅街の向こうにある国道は、地元住民と観光客の車で渋滞していることだろう。だがバカンスやレジャー目的の観光客とは無縁の住宅街内部は、そんな喧噪とは無縁である。季節ごとの風景は変わらず、平穏そのものだ。 「うおっ。っととぅ」  ぼうっとしているうちに、アイスが崩壊しかけていた。日に焼けた顔とショートカットの髪を寄せ、ソーダ味のそれを一気に攻略する。タンクトップの下に着たキャミソールの肩紐が、ずり落ちそうになった。 「店番か?」  一人の少年が現れた。通っている高校の体操服であるハーフパンツとサンダル、という組み合わせも見慣れたものだ。  陸はアイスをくわえたまま、首を左右に振った。 「んーん」 「ふうん」  おざなりな相づちを残し、少年が店内に姿を消した。  彼は陸