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作者:北山結莉,Riv
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-06-02(Hobby Japan)
价格:¥550 原版
文库:HJ文库
丛书:精霊幻想記(4)
代购:lumagic.taobao.com
精霊幻想記 4.悠久の君 目次 序章 ラティーファの秘密の日記 第一章 帰郷 第二章 戻った矢先に 幕間 異世界漂流 第三章 こんな世界で出会えた君に 第四章 事情説明 第五章 こんな世界で出会えた君は? 第六章 買い物 幕間 勇者召喚!? 坂田弘明が行く! 第七章 お引っ越し準備 第八章 暗躍する黒い影 終章 大切な貴方は あとがき 序章 ラティーファの秘密の日記  突然の思いつきだけど、今日から日記をつけてみることにした。  お兄ちゃんが里を出てから二年近く。その間に私もたくさん勉強して、色々と難しい言葉も覚えて、きちんと文章も書けるようになってきたから。だから、毎日、里で起きている楽しい出来事や嬉しい出来事を日記に書いて、お兄ちゃんに読んでもらうのだ。  それで、お兄ちゃんが里にいない間にこんなことがあったんだよって、二人きりで楽しくお話をしたい。ついでに、お兄ちゃんから勉強を頑張ったんだねって、褒めてもらえたらすごく嬉しい。えへへ、なんか想像しただけで、既に嬉しいかも。  というわけで、さっそくだけど、今日の出来事を日記として書いてみようと思う。  今日は素晴らしい秋晴れ。冬が近づいているせいか、少し肌寒かったけど、ぽかぽかと降り注ぐ日差しが、すごく気持ち良い日だった。こんな日にお兄ちゃんと一緒に散歩できたら楽しいだろうなあ、なんて、ベラちゃんやアルスラン君とお話をしながら思った。  それはともかく、いざ日記を書くと意識して一日を過ごしてみると、私の周りでは楽しい出来事や嬉しい出来事がたくさん起きているんだなあと、強く実感する。  サラお姉ちゃん、オーフィアお姉ちゃん、アルマお姉ちゃん、ベラちゃん、アルスラン君、ウズマさん、アースラお婆ちゃん、シルドラさん、ドミニクさん。  毎日、色んな優しい人と一緒にいられて、たくさん楽しいお話ができるから。  だから、そう、私はとても幸せ者なのだ。  それもこれもすべてはお兄ちゃんのおかげ。お兄ちゃんが私を暗い暗い闇の中から救ってくれたから。お兄ちゃんがいなければ、今の私はいない。  だから、私は本当に頭が上がらないほど、お兄ちゃんに感謝している。  けど、今、お兄ちゃんは里の外を旅しているのだ。遠いヤグモ地方という場所で、この世界のお父さんとお母さんの故郷を探している。  正直、お兄ちゃんが