弱キャラ友崎くん Lv.1
小学館eBooks
弱キャラ友崎くん Lv.1
屋久ユウキ
イラスト フライ
目次
0 クリア後にオープニングを見直すとなんかしんみりする
1 なんだかんだ言って有名なゲームは大体おもしろい
2 一回の戦闘でレベルが連続で上がるとめっちゃ気持ちいい
3 ソロで狩りをすると一体の経験値がでかくてびっくりする
4 一人目の仲間が女の子だとしばらくデート気分で冒険できる
5 強い技と装備を手に入れると嘘みたいにスムーズに進めて楽しい
6 ダンジョン攻略後に村に帰ると強いボスがいたりする
7 スタッフロールのあとには後日談があってほしい
あとがき
0 クリア後にオープニングを見直すとなんかしんみりする
『人生は神ゲー』だのという有名な文章コピペがあるが俺から言わせればそんなのは嘘だ。
本気でがんばればギリギリクリアできるように絶妙なバランス調整がされている、なんてのは本当にどうしようもない事態に直面したことのない人間の戯れ言だし、全てのキャラが深い人間性と歴史を持って登場する、なんてのは世の中に底の浅いモブキャラがどれだけいるのか知らない人間による気の抜けた理想でしかない。お前もモブだろとかは言わないでほしい。
無限×無限ピクセルの画素数が毎秒無限フレームで動いてることだって、必ずしもいいことじゃない。画素数が少ないがゆえの味ってもんだってあるし、なによりこの世界の解像度が高すぎるせいで俺みたいなブサイクがブサイクとして映るのだ。ドット絵ならもっとみんなと同じだったに違いない。泣いてないよ。
ていうかそもそも、複雑で美麗なら複雑で美麗なほどいいという考え方自体がまず間違っている。優れたゲームってのは、いつだってシンプルで美しいものなのだ。
将棋だってそうだしスーパーマリオだってそうだし、最新のFPSだってルールとコンセプトはシンプルだ。シンプルなルールとコンセプトの中に、奥深さと味わいが息づいている。
歴史に残るゲームとは、いつだってそういうものなのだ。
さて。その点、人生はどうだ。
古代から多くの賢い科学者たちが実験と検証を駆使して『あらゆる事象の法則』という『人生のルール』を探し求めてきたが、ついに現在に至るまでその答えは見つけ出されていない。
古代から多くの鋭い哲学者たちが発想を論理で束ねて『生きる意味