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作者:橘公司,つなこ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-05-20(富士见书房)
价格:¥1 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:デート·ア·ライブ アンコール(5)
代购:lumagic.taobao.com
デート·ア·ライブ アンコール5 デート・ア・ライブ アンコール5 橘 公司 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 折紙カウンセリング 令音ホリデー 白銀アストレイ 白銀マーダラー 精霊スノーウォーズ 精霊ダークマター  あとがき  来禅高校二年四組の教室に、昼休みの到来を告げるチャイムが鳴り響く。 「ふぁあ……」  するとそれと同時、窓際の席に座った鳶一折紙は、不意に自分ののどから大きなあくびが漏れるのを感じた。  まさかチャイムに眠気を誘われただなんてことはないだろうが……もしかしたら、授業が終わると認識したことによって少し気が緩んでしまったのかもしれない。あとはまあ、昨日の夜寝るのが遅かったのと、窓から差し込む暖かい日差しも、少なからず影響しているだろう。 「……!」  一拍おいて、ハッと肩を揺らす。  いくら抗い得ない生理現象とはいえ、年頃の女子が人前で大口を開けるだなんて、はしたないにもほどがある。折紙は口元を手で押さえながら、キョロキョロと辺りを見回した。  幸い、ちょうど皆号令に従って礼をしていたため、誰にも見られてはいないようである。折紙ははあと息を吐き出した。  色素の薄い肌に、背を覆い隠すくらいの長い髪が特徴的な少女である。顔の造作は人形のように端整で、しかしその表情は、安堵のためか少し緩んでいる。身に纏っているのは、昨日転校してきたこの都立来禅高校の制服だった。  先生が去ってから、教室の中がにわかにざわめき出す。皆、教科書やノートをしまい込み、昼食の準備をし始めたのである。 「私も……お昼にしようかな」  小さな声で呟き、鞄から弁当箱を取り出す。転校してまだ二日目のため、一緒に昼食をとるような友人はいない。折紙を気にするように視線を送ってくるクラスメートは何人かいるのだが、互いに牽制し合ってか、折紙に声をかけてくるには至っていない様子だった。  かといって、折紙も自分から声をかけるのはあまり得意ではない。ここは手早く昼食を済ませ、この気まずい空気を終わらせてしまう