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作者:斧名田マニマニ,竹岡美穂
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-04-22(集英社)
价格:¥648 原版
文库:DashX文库

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死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った この本は縦書きでレイアウトされています。 目  次 一章 六月の雨と、運命の彼女 二章 六月の夕暮れと、恋のはじまり 三章 七月の夜と、近づいていく心 四章 八月の熱と、初めて知る温もり 五章 八月の想いと、さよならの予感 六章 八月の涙と、心に刻む約束 終章 ダッシュエックス文庫DIGITAL 死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った 斧名田マニマニ 彼女は『夏の妖精』。 ハセクラユイの記憶を引き継ぎ、造り出された人工生命体。 寿命は三カ月。 夏の間しか生きられない。 それが彼女の運命だった。  二〇一六年八月二十一日(晴れ)   ねえ、陵介。   今日この日記をつけながら、久しぶりに出会った頃のことを思い出したの。   あの時の私って、本当にかわいくなかったよね……。   ツンツンした態度をとったり。   あなたのこと、嚙みつきそうな勢いで睨みつけちゃったり。   けどね、あれにはちゃんと理由があったのよ?   私は夏の終わりには死んじゃうから。   だから仲良くなったらだめだって、自分に言い聞かせてたの。   あなたの夢の手伝いはしたい。   でもいなくなる時のために、心の距離は近づけないようにしようって。   そう決めてたんだ。   結局失敗しちゃったけど……。   あーあ……。   どうせ気持ちを抑えきれなくなるのなら、あんな態度取らなければよかった。   ……だって好きな人にはやっぱり、かわいいやつだって思われたいもの。       【1】  夏の命は短い。  蟬しぐれ、向日葵の花、ソーダ水の炭酸、打ち上げられた花火。  それらはすべて、夏の幻みたく、一瞬、咲き誇るように輝きを放ち、たちまちに消えてしまう。  俺が好きになった女の子、支倉由依も……。  支倉由依の命の期限は、出会った時点ですでに、夏の間だけとされていた。  もっとも俺が支倉由依の寿命を聞かされたのは、知り合って、恋をし、彼女が自分にとって、かけがえのない存在だと気づいた後のことだったけれど。  いま振り返ると、何も知らなかった俺は、のぼ