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作者:三日月,Maruku
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-05-20(小学馆)
价格:¥648 原版
文库:Gagaga文库
丛书:さちの世界は死んでも廻る(2)
代购:lumagic.taobao.com
さちの世界は死んでも廻る2 小学館eBooks〈立ち読み版〉 さちの世界は死んでも廻る 2 三日月 イラスト maruku 目次 第零章 夜の決意 第一章 あなただけ見つめてる 第二章 ありがとう 第三章 作戦はばっちり? 第四章 大好きだから踏み出せない 第五章 友達はいますか? 第六章 BOYS BE BRAVE あとがき  第零章 夜の決意  新月の夜、森の中で男と少女が対峙していた。  少女はその背を見据えゆっくりと歩きながら、逃げる男を追っていた。その足元には四つの青白く丸い光がある。  男は足をもつれさせながら必死に走るのだが、逃げおおせたと安心した瞬間に、落ち葉を踏み締める少女の足音が聞こえてくる。そして気づいたときには、少女の姿を目の当たりにしなければならなかった。 「さて、聞いても無駄でしょうが、なぜヒトを殺めたのですか?」  男はとても苛立っていた。己の種としての本能が満足できないからと、自らヒトを殺め、そして貪ったのだ。そのときの衝撃はすさまじかった。やはり生きているヒトの肉は違う。男はそのとき、魂の揺さぶりを感じた。 「俺はただ本能に従っただけだ!!」  男がそう叫ぶと、少女は虚しそうにため息をついた。 「そのとおりです。似たような主張をわたくしは何度も聞きました。しかし、それを許せる立場にないのです」  そう言って、少女は男に突進した。男はそれに反応さえできない。わき腹を蹴られて吹き飛ぶ。柔らかい腐葉土に頭から突っ込み、まるでボールのように転がっていった。 「時間がないので一気に決めさせていただきます」  そのとき、青白い光が弾丸のごとく宙を舞った。  男はそれが生き物の眼球であることに気づくことはなかった。牙が男の体を切り裂き、爪が孔を穿ける。 「それでは昇天──いたします」  すでに動かなくなっていた男を、見下ろす姿勢で少女は言う。  闇夜を引き裂く巨大な音とともに、木の葉が盛大に舞った。 ● 「素晴らしい! 演舞のような華麗さでした。見事な仕事ぶりに私は見ていることしかできませんでしたよ」  賞賛の拍手を贈る男に、少女はうんざりして言った。 「いえ、手伝っていただく必要はありません。そもそも、貴方も不死者アンデ