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作者:鬼影スパナ,よう太
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-04-25(overlap)
价格:¥702 原版
文库:overlap文库
丛书:絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで(1)
代购:lumagic.taobao.com
絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 1 目次 序章 第1章 第2章 第3章 終章 EXエピソード ロクコ is 抱き枕  白く広いだけで何もない部屋の中、俺、増田桂馬はダンジョンのマップを確認していた。 「…………おい、なんでダンジョンが入口と通路と部屋1つしかないんだよ」 「うちはモンスターでやってくって方針なのよ! それが一番強いって聞いたわ」  誰にそう聞いたのかは知らないが、背中の中ごろまで伸ばしたストレートな金髪をさらりと手で払い、腰に右手を当てたまま自慢げに笑う、俺のパートナー、ロクコ。  俺がダンジョンマスターになったつい数分前まで、ダンジョンコアの化身であるこの少女が1人でこのダンジョンを切り盛りしていた。つまり、この入ってすぐ行き止まりで終わりのトンデモダンジョンを作ったのはコイツだ。  ……そして、1つしかない部屋には、ダンジョンの心臓であるダンジョンコアも配置されていた。  だが、ダンジョンのマップでは赤い点が8個、そのたった1つしかない部屋に集結していた。赤い点にはそれぞれ補足情報として『山賊』という文字表示があった。 「お、おう、つまりこのダンジョン内の……山賊がモンスターってことでいいのか?」 「あ、それは侵入者ね!」  満面の笑みであっさりととんでもないことを言うロクコ。  だよな、なんかダンジョンのマップみてもエネミーっぽい表示だもん。  マップを見るに、部屋の中央にあるダンジョンコアを山賊が取り囲んでいるように見える。……そして俺が今いる場所は、ダンジョンコアの中にあるマスタールーム。壁も床も真っ白な、不思議空間だ。倉庫も兼ねているのか体育館くらい広い。  もしこの不思議空間から一歩でも外に出れば、山賊に取り囲まれたど真ん中に現れることになる。  ダンジョンコア自体はバスケットボールくらいの大きさなのに、どうやってこんな広い部屋が入っているのやら……考えるだけ無駄そうだな。 「というわけでケーマ、こいつらを皆殺しにしてもらえるかしら?」  あっけらかんと、とんでもない要求をしてくるパートナー。  頭を抱えたくなるこの状況だ。……だが絶望するにはまだ早い。ダンジョンマスターは、DPダンジヨンポイントを消費することで部屋を作ったり、罠を作ったり、モンスターを召喚することができ