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作者:城崎火也,マニャ子
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-03-25(集英社)
价格:¥600 原版
文库:DashX文库
丛书:女子寮の寮長になった俺は、ご当地女子と青春できるだろうか(2)
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女子寮の寮長になった俺は、ご当地女子と青春できるだろうか 2 この本は縦書きでレイアウトされています。 ダッシュエックス文庫DIGITAL 女子寮の寮長になった俺は、ご当地女子と青春できるだろうか2 城崎火也 CONTENTS 序章 第1章 寮に幽霊現る!?――春人は果たして立ち向かえるのか 第2章 初めての合コン――思いがけない出会い 第3章 バイト始めました――甘い話には裏がある 第4章 春の校外学習は波乱の予感――終わりよければ全てよし 終章       序章 「寝たらあかん!」  切れ味鋭い大阪弁の一言に、うとうとしていた五十嵐春人はハッと目を開けた。  こちらをじいっと睨んでいるのは、明るい色の髪をした、気の強そうな女の子――大阪出身の豊田璃子だ。  やばい、寝落ちしかけていた。  春人はずり落ちたブランケットを慌ててたぐり寄せる。まだ春先で夜は寒いのだ。  時間はもうすぐ夜中の一時。寮の推奨就寝時間は十一時。  本来なら、各々の部屋でもう寝床に入っている時間だ。  だが、春人を含む寮生五人は一階のレクリエーションルームで車座になっている。ちょっとした異常事態だ。 「起きてるよ」  自分でも言い訳めいている。しっかりしないと、寮長なのだから。 「だいじょうぶね? 眠かよね。もう一時やもん」  心配そうにこちらを見てきたのは、眼鏡をかけたボブカットの女の子だ。  どことなく知的な雰囲気を漂わせている彼女は、福岡出身の奥園菜々美。実際彼女は読書家ではあるが、いささか偏愛しているジャンルがある。 「うぃーりきさん!!」  重苦しい雰囲気の中、場違いな明るい声が飛ぶ。  目を輝かせ、わくわくした様子を隠そうともしていないのは、一見小学生にも見える小柄な平良真帆だ。  沖縄出身の彼女の方言が飛び出すと、魔法の呪文のようだ。 「……でもだいたいわかるよ。『楽しい』って言ってるんだよね……」  春人はげんなりした。  そのとき、カタンと小さな音がした。一気に室内に緊張が走る。  それまで彫像のように動かなかった少女がブランケットをマントのごとくなびかせ、すっくと立ち上がった。  動きやすそうな運動着をまとった体は細くしなやかで、肩から黒いストレートヘアがさらさらと流れるように落ちる。  女神と見まごうほど凜々しく美しい少女――神子沢瑞貴だ。 「出だなぁ!」