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作者:SOW,ザザ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-04-02(Hobby Japan)
价格:¥700 原版
文库:HJ文库
丛书:戦うパン屋と機械じかけの看板娘(4)
代购:lumagic.taobao.com
戦うパン屋と機械じかけの看板娘4 目次 前がたり「ポルポラの子」 序章 第一章「狼は解き放たれる」 第二章「偽りのブロンド」 第三章「新兵教育」 第四章「近親憎悪、もしくは類は友を呼ぶ」 第五章「三体目」 第六章「感謝祭」 第七章「一枚のビスケット」 終章「休店」 あとがき 前がたり「ポルポラの子」  幼いころ、大人たちがボクのことを、「ポルポラの子」と口にしているのを耳にした。  言っている意味がわからず、ボクは父親に訊ねた。 「なんということを!」  そう言うと、父親はボクを殴った。  平手打ちではない、拳で殴りつけ、五歳にも満たない幼児だったボクは、壁にたたきつけられた。  痛み、それもある。  だがそれ以上に、親という存在に、怒りと憎しみをもって暴力を行使され、ひたすら恐怖で体がすくんだ。  母親がそれを見て、大慌てで父にすがりついた。 「ごめんなさい、ごめんなさい、私が悪いのです。ごめんなさい」  そう言って、泣きながら謝った。  妻が夫にする行為とは思えない。  罪人が死刑執行人に慈悲を乞うような、憐れで、惨めで、卑屈さすら覚える光景。  それでも、父は母を許さなかった。  殴りつけ、蹴りつけ、「おまえのせいだ!」と「おまえらのせいだ!」と、母とボクを、怒りを込めた目で睨みつけた。  その日の夜、母はボクを抱きしめた。  抱きしめながら、母はボクにも謝った。 「ごめんなさい。ごめんなさい」  何度も何度も、理由もわからず、ボクは謝られた。 「アナタを産んでしまって、ごめんなさい」  その言葉は、ボクの心に、決して消えない深い傷を刻みこんだ。  ポルポラの子――その言葉の意味を、今は知っている。  くだらない迷信にしか過ぎない、くだらない言葉。  そして一生ボクについてまわる言葉。  ボクはポルポラの子、醜い妖精の子供。 序章  べべべべんべべんべべべべべんべべんべ~♪  ここは、ワイルティア公国王都ベルンの北東に位置する場所にある、王立兵器開発局、その局長の執務室である。  先の大戦において、ワイルティア公国を勝利に導いた猟兵機をはじめ、多くの親兵器を生み出した〝魔導師〟の二つ名を持つ希代の天才科学者、ダイアン・フォーチュナ