妹さえいればいい。4
小学館eBooks〈立ち読み版〉
妹さえいればいい。4
平坂 読
イラスト カントク
目次
小説家は妹キ●ガイⅢ
6月6日
コミカライズ
顔合わせ
マンガ家VSイラストレーター
ニアミス
逆襲の全裸
妹が可愛いわけがない
税理士の気晴らし
クロニカクロニクル③
予兆
ぼーなすとらっく ラノベ作家の人生
あとがき
小説家は妹キ●ガイⅢ
朝、「チュンチュン、朝だよお兄ちゃん」という妹鳥の鳴き声で目が覚めた。
眠た目をこすりながら「もっと一緒にいようよお兄ちゃん」という妹布団の誘惑を断ち切って妹ベッドから起き上がり、「お兄ちゃん乱暴に開けちゃらめぇ」という音を立てて妹カーテンを開けると、妹窓から妹太陽の光が差し込んできた。
「おはようお兄ちゃん」
「ああ、おはよう。今日も輝いてるね」
いい天気、今日も絶好の妹日和だ。
妹ドアを開けて部屋を出て、妹階段のぷにぷにした肌の感触を一歩一歩踏みしめながら下りてリビングに行くと、妹テーブルに朝食が並べられていた。
「ごはんできてるよ、お兄ちゃん」
妹の目玉焼きに妹のウインナー、妹パンに妹サラダ。
朝食の前に洗面所に行き、妹蛇口から出てきた冷たい妹水で顔を洗う。
「目が覚めた? お兄ちゃん」と妹鏡が訊ねてきたので、「うん」と頷く。
「お兄ちゃん、はやく私を使って顔を拭いて! ゴシゴシとお兄ちゃんの液体を私の全身にこすりつけて!」
「ああ」
妹タオルで顔を拭き、食卓の妹椅子に座る。
「たっぷりの妹を召し上がれ、お兄ちゃん」
「いただきます」
妹フォークで妹のウインナーを刺し、口に運んで咀嚼する。
「やあん、お兄ちゃんの口の中でくちゃくちゃにされちゃってるよお」
妹のとろけるような肉汁が口の中に広がり、幸福感で満たされる。今日の妹料理も最高に美味しい。
続いて妹の目玉焼きにナイフを入れると、半熟のトロリとした妹が溢れてきた。目玉焼きの下にはこんがりジューシーな妹のベーコンがあり、妹卵と妹ベーコンを一緒に口に入れる。妹卵のまろやかな味わいと塩味のついた妹ベーコンの味が絶妙なハーモニーを奏で、まるで口の中で2人の妹が全裸で踊っているかのようだ。