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作者:地本草子,赤井てら
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-02-25(集英社)
价格:¥670 原版
文库:DashX文库

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夜明けのヴィラン 聖邪たちの行進 この本は縦書きでレイアウトされています。 ダッシュエックス文庫DIGITAL 夜明けのヴィラン 聖邪たちの行進 地本草子 CONTENTS Prologue   地下室の悪夢 Chapter 001 リアクタ・シティ Chapter 002 Dr.デブリードマン Chapter 003 ブレイザーガール Chapter 004 ヒーローズ・スクランブル Chapter 005 イヴィルエンド Epilogue   正義はキミのなかに  それは、まだシンザキ・ユウマが幼い頃の話だった。  ユウマの生まれた家は、リアクタ・シティの郊外に広大な敷地を有していた。それでも彼に、裕福だった思い出はなかった。  シンザキ家は、極東の島国の小さな田舎町が、世界に名だたる大都市へと変革を遂げた時期に、セト家や、北米出身のコンスタンティン家と並んで、都市直下に封じられた次世代エネルギー炉の開発に尽力していた者たちの末裔だった。  だがシンザキの栄光に、突如として陰りがさす。彼の父親の父親――つまりユウマの祖父の代に莫大な資金をつぎ込んだ新技術の開発事業が失敗し、長年かけて築いてきた、シンザキの地位と名誉と会社を一夜にして失っていた。  ユウマが母親と二人で住む郊外の屋敷は、その建物と土地の規模こそ大きなものだったが、そこにかつての面影はなく、老朽化した幽霊屋敷のような洋館と、枯れ果てた庭園の花々だけが、侘しげに残されていた。  ところがユウマのような子どもにとっては、哀愁漂う庭園も好奇心を刺激するお気に入りの遊び場にすぎなかった。  その日ユウマは、幼馴染のクリス・サアヤと二人、屋敷の庭で鬼ごっこをして遊んでいた。サアヤの家は、かつてシンザキ家に仕えていた使用人の家系で、屋敷のすぐ裏に住んでいた。街の郊外に屋敷を構えていたシンザキ家の、唯一と言えるお隣さんのひとり娘のサアヤと、ユウマが仲良くなるのは、ごく自然な流れだった。  ユウマは枯れたツタの垣根に身を隠して、様子をうかがっていた。スカイブルーのワンピースを着た少女が、ブロンドのおさげ髪を振りながらきょろきょろと周りを見渡しているのが垣間見えた。  多くの場合、少年よりも少女のほうが身体の