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作者:ネコ光一,Nardack
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-02-25(overlap)
价格:¥745 原版
文库:overlap文库
丛书:ワールド·ティーチャー 異世界式教育エージェント(2)
代购:lumagic.taobao.com
ワールド·ティーチャー 異世界式教育エージェント 2 目次 序章 雨のち晴れ 学校を目指して 友達 終章 番外編 私たちの宝物 番外編 挑戦者 番外編 突撃、ホルティア家  ジュエルタートル。  その体は岩や特殊な鉱石で構成され、全身が鋼鉄以上の硬さを持つ亀の姿をした魔物だ。  並の武器や魔法では歯が立たず、俺の十倍近くはある巨体も相まって手強い魔物らしいが、体が岩だけあって非常に歩みが遅く簡単に逃げる事が出来る。  しかし甲羅にあると言われる宝石は高値で取引されるので、一攫千金を求める冒険者がこの魔物に挑もうと後を絶たないそうだ。  しかし、魔物の防御力と力の前に屈して命を落とす冒険者が大半らしい。  そんなジュエルタートルと、現在俺たちは戦っていた。 「行きます! 『エアショット』」  エミリアの手から放たれた風の玉が魔物の甲羅に当たるが、表面を僅かに削っただけだった。小さい岩なら軽く砕く風魔法なのだが、やはり直接だと効果は薄いようだ。 「次は触手を狙え!」 「はい! 『エアスラッシュ』」  動きの遅いジュエルタートルが恐ろしい理由は、その防御力と背中の甲羅から無数に伸びている触手の存在だ。一本一本が自在に動き、人の肉体を容易く引き千切る力を持つ触手によって下手に接近出来ないのである。  しかし触手は岩じゃないので、エミリアが放った風の刃によって切断出来ていた。 「いけるな。よし、そのまま引きつけていろ」  俺はエミリアに指示を飛ばしながら、少し離れた上り坂に魔法陣を描いていた。  ある鉱石と薬草の調合で作った特殊な液体を使って描いたのは、地形を操作する土属性の初級魔法『クリエイト』の魔法陣である。  その魔法陣に魔力を流して発動すれば、地面に俺が丸々入れそうな穴ができていた。  後はこいつを設置して……作業終了だ。 「よし、準備完了。エミリア!」 「わかりました!」  触手を切られて怒っている魔物は、俺の合図でこちらに戻ってきたエミリアに釣られてこちらにやってくる。  その動きに合わせて俺も後退し、魔物の体が俺の作った穴の真上にきたところで……。 「全て切断!」 「はい! 『エアスラッシュ』」  俺の指示通りに放ったエミリアの魔法が、甲羅から生えている触手を再び切断していた。