ファング·オブ·アンダードッグ 4 人と絆
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CONTENTS
【序章】烏の目
【 1 章 】帰路の寄り道
【 2 章 】府津羅
【 3 章 】兄と弟
【終章】約束
ダッシュエックス文庫DIGITAL
ファング・オブ・アンダードッグ 4
人と絆
アサウラ
ファング・オブ・アンダードッグ
人物紹介&用語解説
アルク
陣士。〈炎〉〈土〉〈波〉の陣を有する。元々は剣豪一族の府津羅の次男坊であったが、故郷を捨てて陣士となった。愛刀は兄から贈られた通称『ナマクラ』。
ユニ
陣士。アルクの相方。〈陣〉〈封〉の陣、そして大きな狐耳と尻尾を持つ。故郷から奪われた〈鵺〉の陣を追う使命を帯びている。甘味が好物。
府津羅 頼政
アルクの兄。最強の剣士と謳われる府津羅流現宗主。既婚。愛刀は『白光鳳』。
憐レン
陣士。本名は浜菊憐。アルクの同期であり、その陣能力の高さは群を抜いており、天変地異と見紛う程の現象を起こせる。相棒は白妙菊。
罌ケ粟シ
総本山のトップであり、最古にして最強の陣士。永遠の命を有する通称「眠り姫」。
イリス
陣士。罌粟の相方にして実質的に総本山のナンバー2。罌粟のためにその身の全てを捧げている。
円エン
烏。様々な技能を習得しており、その一つとして府津羅流を学ぶため頼雅に師事し、アルクと接触した。双子の弟、斛がいる。
斛コク
烏。やや短めの片刃直刀の剣と体術を合わせた技を得意とする。双子の姉、円がいる。
* * *
【陣】
いにしえの日本人が編み出した技術。体に薬物及び漢字の焼き印を入れることによって、その漢字一文字につき一文字の能力を有することができるのだが、それには生まれ持った適性が必要となる。〈何を〉〈どのように〉〈どうするのか〉というように、複数の陣を組み合わせて使用するのが基本。世界が滅んだ大戦争のきっかけになったとも言われ、そのあまりの力により「神々の力」「悪魔の力」といった呼ばれ方をする場合もある。
【総本山】
陣士のみが暮らす世界唯一のエリアで、最古にして最強の陣士・罌粟が支配する土地。陣士になるための試験もここで行われ、合格者はそのまま総本山に住まうこととなる。