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作者:藤谷ある
类型:少年向 日文
出版:2016-01-20(一迅社)
价格:¥594 原版
文库:一迅社文库

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スクール·オブ·キングダム! 俺が国王で、クラスが小国家!? 挿画:RiE デザイン:ナカムラナナフシ (ムシカゴグラフィクス) 【序章】 『あなたの将来の職業は〝国王〟です』  そんなことを突然言われたら、どうするだろう?  俺だったら、そう言ってきた奴の顔を見て、とりあえず、 「何言ってんだ? お前」  という目で見返した後、とにかく無視を決め込む。  間違っても、 「どこの国の国王ですか?」  なんて、聞き返したりしちゃいけない。  だって、そんなことを言ってくる奴は大抵、普通じゃないから。  高校に入学して、周囲の環境にも適度に慣れてきた頃合いだった。  今日も普通に授業を受け、帰宅するところだ。  いつもの通学路。  変わらない帰り道。  同様の風景。  普段通り、寄り道をすることなく家に辿り着く。  だが、今日だけは様子が少し違っていた。  自宅の門柱の傍に一人の女性が立っていたのだ。  どぎつい蛍光ピンクのTシャツに同色のキャップ、白いミニスカートを履いている。  何かのキャンペーンでティッシュ配りをしているアルバイトって感じの態だ。  とりあえずは気にせず、俺は彼女の横を通りすぎ、家の敷地へ入ろうとした。  すると、 「どうぞ……」  という営業的な猫撫で声が耳に入る。  案の定、俺が行こうとする前にポケットティッシュが差し出されてきた。  俺はそいつに差し込まれている広告には全く興味はないし、そもそもそれが何のキャンペーンなのかも知らない。  だが、こういうのは一個くらい持ってると結構、便利なんだよな。  急に風邪とか引いて、鼻をかみたくなった時に、 「おっ、こんな所にティッシュが。助かったー」  って、なったりするから。  どうせタダだし。貰っておいて損はないだろう。  そう思って彼女からティッシュを受け取った。  そのまま、さして広くもない庭を通り、玄関前へと進む。  と、そこで違和感が。  あれ? そういや、なんでこんな所でティッシュ配り?  駅前とか繁華街で配るならまだしも、こんな人通りの少ない住宅街で行っているなんて、どんなメリットがあるんだろうか?  しかも、俺んちの真ん前に立っているなんて……。  ふと、門の方へ振り返る。  そこにはまだ先程のティッシュ配りのお姉さんが立っていた。  キャップを目深に被り、目元は