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作者:
澄守彩
,すし*
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-12-29(讲谈社)
价格:¥594
原版
文库:讲谈社轻小说文库
丛书:
チートな魔王の道具屋は、今日もJKJCが働かない!?
(2)
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lumagic.taobao.com
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チートな魔王の道具屋は、今日もJKJCが働かない!?2
澄守彩 , すし*
チートな魔王の道具屋は、今日もJKJCが働かない!?
2
讲谈社轻小说文库
¥594
¥1
讲谈社
2015-12-29
日文
5
Kindle本, 书籍样本, ライトノベル
12
チートな魔王の道具屋は、今日もJKJCが働かない!?2
口絵・本文イラスト/すし* デザイン/BEE‐PEE 序章 僕はかつて『勇者』と呼ばれる存在だった。その力を持ったまま、〝魔王〟の地位に就いたのが、およそ二年前。 そんな僕は今、身分を偽って、《人界》の街で道具屋の店主をやっている。 《人界》でもろもろの工作活動を行う陣頭指揮を取るためだ。集められた情報や成果を吟味し、人族に根づいた〝魔族〟への偏見をなくすよう仕向けるのが目的だった。 最終的には人魔の諍いを解消して平和な世の中を築きたいと願っている。 道具屋の店主は、あくまで仮の姿。 在庫の管理や商品の陳列といった雑務は従業員に任せて、〝魔王〟としての業務に集中したい……のだけど。 入り口以外はぐるりと棚が並んでいる店内で、僕は棚の整理に追われていた。 「この『逃げ玉』は古くなっているから入れ替えないと。あ、『グリフォンの羽』が曲がっている。これじゃ使えないよ」 エプロンのポケットに傷んだ商品をつっこんで、手にした台帳にペンを走らせる。 客はいない。 僕が心持ち大きな声で独り言ちているのは、背後の姦しい声から気を紛らわせるためだ。 「よっしゃきた! どうしよっかなー、賭け金上乗せレイズしちゃおっかなー」 「とーこちゃん、顔が引きつってるよ?」 「ポーカーフェイスという言葉を知らないのでしょうか?」 「どうした? 大きな手を狙って失敗したか?」 僕がため息交じりに振り返ると、女四人、部屋の中央にあるテーブルを囲んでトランプゲーム──ポーカーに興じていた。 《異世界アースガルド》の女子中高生姉妹と、ダークエルフに天使という異色の組み合わせ。 全員が全員、程度の差はあれ半裸だった。 なんだこの状況? 「ふっ、安い手だと思うなら思えばいいわよ」 黒髪ツインテールの小柄な少女──神楽嶽常立が、こめかみ辺りをひくつかせている。ストライプ柄の下着だけの格好で。かなり幼く見えるけど、僕の二つ下の十五歳だ。 「とーこちゃん、さっきもそれ聞いたよ?」 茶髪で〝ちびギャル〟な常立の妹──御中ちゃんは、にししと笑う。 セーラー服のスカートは穿いていない。靴も靴下も脱ぎ、下は大人びたローライズのショーツだけ。ネイルアートで彩られたしなやかな指先