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作者:田口仙年堂,夕薙
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-12-22(集英社)
价格:¥600 原版
文库:DashX文库

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RPG ロールプレイング·ギャングスター ~或いは僕がルパンになった理由~ この本は縦書きでレイアウトされています。 ダッシュエックス文庫DIGITAL RPG ロールプレイング・ギャングスター ~或いは僕がルパンになった理由~ 田口仙年堂 RPG ロールプレイング・ギャングスター ~或いは僕がルパンになった理由~ 目次 1 うろつく死神 2 偶然が奇跡をもたらす 3 ジェイソンの命日 4 青銅の魔人 終章  あとがき  毎日毎日、飽きるほど顔を合わせている彼女。  なのに――  そんな彼女と、今、初めて出会っている。  ちょっとした用事で学園に戻った、ただそれだけの理由。  黒真木国俊が彼女を見たのは、部室棟の裏手。演劇部の大道具や美術部の壊れたイーゼルなどが放置されている、普段なら誰も行かないような場所。  午後七時、太陽が完全に消えて間もない時刻。  そこに彼女が立っていた。  普段なら気軽に声をかけられるのに、今はそれができない。  雲に隠れた月を背に佇む彼女がとても幻想的で、触れてはいけないような気持ちが国俊の声をせき止めたのである。  なぜ、幻想的と思ったのか。  ひとつは、彼女の美しさ。  冷たい印象を受ける、と言う人もいるだろうが、それは彼女の性格を理解していないからだ。本当はとても優しくて可愛い女の子だと思っていた。  だが、今の彼女は違う。  普段の愛嬌のある可愛さとは異なる、危うい美しさ。  触れれば傷つきそうな、刃のような佇まい。  それからもうひとつ。  彼女が身につけている、青いコートのような上着。  微風に揺られてヒラヒラとはためく上着が、学園の敷地内である事を忘れさせる。まるで夜会に着ていくドレスのように、月に映える浅葱色。  そして最後に――  彼女の右手にある、日本刀のような武器。  その三つが彼女を日常から遠ざけている。  しかし、その中でも一番異質なのが、彼女の美貌だ。  まるで彼女が彼女でないような違和感。  これが別の人間ならば「部活の練習? それとも隠し芸?」と気さくに話しかけていただろう。しかし月明かりの下、何もせずにただ立ち尽くしている後輩から発せられる雰囲気は、冗談や余興とは思えな