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作者:高尾瑞夫,庄名泉石
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-12-19(一迅社)
价格:¥594 原版
文库:一迅社文库
丛书:獅子姫に好機はない!(1)
代购:lumagic.taobao.com
獅子姫に好機はない! 挿画:庄名泉石 デザイン:高橋忠彦(KOMEWORKS) 序章  ダンジョンのせまい通路には、包帯を全身に巻いたモンスター、マミーがひしめいていた。 「フレイムボルト!」  かん高い声の呪文詠唱が迷宮の石壁に響き、メイド服を着た少女の杖から、灼熱の火球が放たれる。  直撃を受けたマミーの一体が、炎に包まれ黒焦げになって倒れた。 「ジン王子、やりましたぁっ」  頭のイヌミミをピコピコさせて、メイドの少女クーンは喜ぶ。  背後に立っていた俺のほうをむいて、「ほめてくださいっ」というオーラを隠しきれずにうずうずしている。  俺はクーンの肩越しに、通路からこちら側の広間になだれこもうとしてくるマミーたちを見た。  棍棒みたいな太い腕を、我がメイドの頭に叩きつけんとしている。 「クーン、うかつだぞ」  俺はとっさに彼女の前に出て、右手に握っていた銀色の剣をふるう。  鋼の刃はうっすらとした白い光を帯びて、マミーの腕を両断した。 「はにゃあっ! す、すみませんっ」 「いいから援護をくれ」 「は、はいっ」  下級モンスターを相手になで斬りする俺の背後から、クーンはフレイムボルトの火球を放つ。  みるみるうちにマミーの群れは数を減らし、最後の一体となった。 「さすが俺たちの王子」 「うむ」  別の方向から来ていたモンスターをさばいていた二人の家臣、ロレンスとギドの声援を背に受けて、マミーへの間合いを詰める。  直後、鋭い殺気が俺の全身を貫いた。  反射的に防御の体勢を取ると、マミーの上半身が真っ二つに割れた。  炎を帯びた刀身が飛びだしてきて、俺の白銀の剣と交わる。  迷宮の通路に、鋼と鋼が打ち合う音が響き渡った。  炎がマミーの身体を焼きつくし、その背後に立つ、少女の姿を照らしだす。  左右に束ねて、なお腰まで伸ばした長い栗色の髪と、アイスブルーの瞳。  彩りの豊かな花を彷彿させる、可憐な容貌。  少女らしい丸みを帯びた身体つきと、豊満な双丘。  強く握れば折れてしまいそうなほど細い腕であるにもかかわらず、その剣撃は強烈であった。  一刀が生みだした太刀風によって俺の額は裂けて、一筋の血が流れる。 「レオナ=ブリュンヒルト……!」 「ジン=ラ